フィクションなのかリアルだったのか?TBSのLEADERS/ #リーダーズ

フェイクと実名が交錯するところには違和感を覚えた
フェイクと実名が交錯するところには違和感を覚えた

2014年3月22日 (土)、23日 (日) TBSの二夜連続大型スペシャルドラマ「LEADERSリーダーズ」を見終えた。

見過ごした人は、こちらから全編525円で視聴できる

素晴らしいドラマだった。久しぶりに感動したドラマだった。

このところ、木村拓哉さん主演のテレビ朝日開局55年記念の「宮本武蔵(2014/3/15-16)」などと共に、大型ドラマが増えてきた。

しかしながら、宮本武蔵で木村拓哉さんでも、視聴率は第1話14.2%、第2話12.6%とさえない数字だ。

一方、佐藤浩市主演の「LEADERSリーダーズ」の名古屋地区は3/22日が20.3%、23日は22.2%で、2日目には瞬間最高24.9%。関東地区全編13.7%後編15.4%という結果だ。

TBS半沢直樹の初回は19.4%で最終回は42.2%を考えると、ドラマの質からも半沢直樹を見ている層にもっとアピールできたはずだろう。しかも3連休の2夜連続ということで拡散して話題になる時間もなかったのが残念だ。

しかしながら、大和田常務っぽい、香川照之さんの日銀名古屋支店長の役など、あわせても各所に「半沢直樹」的な組織構造が垣間見れた。それもそのはず、演出は、ジャイ監督こと福澤 克雄さん。「華麗なる一族」「半沢直樹」の作品を撮っている。

ドラマは秀逸なトヨタ自動車の創業者の功績をたどりつつも、フィクションというアイチ自動車の物語となっている。

このドラマおそらく6回に分けて、毎週1時間で流してくれたほうがよかったのかもしれない。これからでも、再放送でも十二分に視聴者を魅了できる内容だ。そして、その時にはトヨタのCMで満載にしてほしいくらいだ。

いくつもの、Fun to Drive のメッセージをトヨタのCMで見ても、腑に落ちないが、愛知佐一郎の「自動車が発展すれば、必要な産業も育つんだ。技術も、人も育つ。道路も発達する。流通も発展する。国産車産業が日本を牽引できるんです。私は、国産乗用車で日本人に夢と希望を与えたいんです。アメリカに出来た事は日本でも出来る。いや、もっといい物が作れる筈だ。その事を見せてやりたいんです。」のメッセージは何よりもインパクトがあった。

フィクションといいながらも、かなりトヨタの内面を明確に描いている。しかし、後編の最後には、「1955年クラウン生産開始や1997年プリウス生産開始」のテロップが登場し、最後には「このドラマはフィクションです」との表記が現れた。ジャイ監督、ここは何がしたかったんだ?

せめて、「コラウン」や、「ペリオス」とかにしてくれれば、なるほど~と筋がつながったのに。いきなり、トヨタの実名車が出されたことにとても違和感を覚えた。ここだけが何かいいフィクションがいきなり、企業ブランドと結び付けられるいやらしさを感じてしまった。

いっそ、ここまで素晴らしいドラマができることならば、ストレートに企業の協賛で実会社とヒモづけながら、日本の古き良き時代の企業ドラマを日曜夜21時にぶつけるのはどうだろうか?どこの企業にも良い面、悪い面があり、かならず、ドラマ性のあることがあるはずだからだ。

どんなに秀逸なドラマも、放映後は、単にDVDくらいで終わりだが、その企業ドラマでは、その企業が存続する限り、そのDVDやオンデマンドは、就活生にもエンドユーザーにも届くはずだ。そして、何よりも、その会社で働いている人にも、自社の歴史を再認識させる意味での歴史的な可視化が実現できるだろう。

テレビ東京が再現ドラマで展開している企業ドラマだけではなく、ドラマのTBSが真剣に取り組む、日本の企業シリーズは、TBSのドル箱になるような気がするのだが、どうだろうか? 半沢直樹シリーズ以上のエピソードを一杯どこの企業も秘めているはずだ。

会社という組織が何のために、存在しているのか?それを視覚的に表現できる日本人のためのドラマが今こそ必要だと思う。