半沢直樹、ヒット5つの理由。サザエさん症候群に半沢効果は?

ソーシャルメディア上でも、半沢直樹派とあまちゃん派、折衷派と、このところ、テレビの話題がさかんに取り上げられている。テレビ離れしているボクのクラスター層でも、ソーシャルメディアの話題で知り、見始めた人も多い。

ボクは、幸いにもガラポンという録画機が全番組を録画しているので、一ヶ月分は遡ることができた。

TBS 半沢直樹

http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

TBSオンデマンドでも視聴可能

http://n.unext.jp/program_table/view/0

さて、自分なりに、半沢直樹がヒットしている原因を考察してみた。

5つのポイントがあると思う。

【1】日曜日の21時であること

【2】サラリーマンの夢、上司に土下座させる

【3】勧善懲悪な時代劇「やられたら、倍返しだ!」

【4】堺雅人の微妙なブルース・リー的な表情

【5】堺雅人の怒鳴る迫力

【1】日曜日の21時であること

…まず、日曜日は翌日から会社が始まるという憂鬱な気分になる人が多い。しかし、この日曜日に、気分をスカッとさせてくれるドラマは意外にもなかった!特にTBSの日曜劇場は本格派ドラマで重い番組が多かった気がする。サザエさんの妙に明るい時間が終わってからは、「サザエさん症候群」という症状で、週末の終わりが告げられ、ため息をつく人も多いだろう。

しかし、21時からの半沢直樹のシャープな切り口は、明日から会社にいく憂鬱な気分を完全に払拭するほどエネルギーに満ちている。これは、ヤクザ映画で、見終わると、肩で風を切るような気持ちが強くなる効果と一緒で、半沢の行動力が、自分の憂鬱も吹き飛ばしてくれるからだ。

「サザエさん症候群」から「半沢効果」で日曜日が乗りきれだした!

【2】サラリーマンの夢、上司に土下座させる

…毎回、半沢は理不尽な状況に常に追い込まれ、責任を取らされようとする。しかし、無理難題を背負いながらも、半沢は、もし成功したら「土下座してください」と上司に詰め寄る。

こんな厄介な部下を、上司は鼻であしらう。ところが、半沢は問題を解決してしまう。

そこで、上司を土下座させるが、その姿には喜びではなく、哀愁がある。

また、上司の半沢にやられた時の表情に、視聴者たちは自分の上司の顔をあわせているのではないだろうか?

「社畜」とも呼ばれるような過酷な状況の中で、上司や評価される者こそが、絶対の組織上のピラミッドでは、ありえない展開がこのドラマでは毎回おきる。しかも、上司に土下座をさせるなんて…。今どき、土下座なんてなんの意味もないだろう。しかし、はいつくばって謝る上司という構図を見るだけでも、視聴者の日ごろの理不尽なストレスは見事に解消されることだろう。

【3】勧善懲悪な時代劇「やられたら、倍返しだ!」

…なんだか、パターンをよく見ると、

◯半沢が、理不尽な命令うける

◯中途半端にかかわる

◯問題おきる

◯いろんな手法で解決

◯報復

このパターンは、時代劇と一緒である。旅の途中で、事件が起きて、関わって、いろんな手法で解決して、最後は、大どんでん返しの報復!

そしてやはり、決めゼリフの「やられたら、倍返しだ!」

これが、10倍!に。いつしか100倍、1000倍、1万倍になるんだろうなぁ…(笑)

上司に文句が言えるだけの仕事をやってやろう!という気持ちに日曜日の夜に、ポジティブ変換することができる。

【4】堺雅人の微妙なブルース・リー的な表情

…今まで、ボクは、どうしても、堺雅人の演技が好きになれなかった。表情が読み取りにくい役者さんだからだ。

笑っている顔と、泣いている顔の見分けがつきにくいのだ。しかし、半沢直樹になった途端に、その表情の読み取りにくさが、さらにミステリアスな表情になる。上戸彩に見せる家庭での顔とはまったくちがう。

くやしがっているのか、笑っているのか、泣いているのか、喜んでいるのか?

堺さんの表情には、ブルース・リーの相手を倒した時の感情表現が蘇る。悲しいのか、驚いているのか、思い出しているのか?、よくわからないが異様な表情がブルース・リーの個性を引き立たせていた。堺さんは、あの表情に近いのだ。

【5】堺雅人の怒鳴る迫力

…そして、最後に注目したいのが、半沢の怒鳴る声だ。

堺雅人さん自身の声は細くて、優しい声なのに、半沢直樹の怒鳴る時の声になると、太くて突然大きくなる。これも線の細そうな堺さん、だからこその効果といえるだろう。

おとなしい、半沢が一瞬にして、凶暴化するのだ。

半沢直樹は、普段は普通のサラリーマンとして働らき、虐げられている。しかし、ハメられた罠をキリ抜け、見事にどんでん返しを言い渡す。

この瞬間に、一気に爽快な気分になれる。

日曜日の夜なのに…(笑)

ようやく、半沢直樹の録画を見終えて、追いついた。これで来週からはリアルタイムに楽しむことができそうだ!

1961年神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の編集とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。メディア出演、コンサル、取材、執筆依頼 などは 070 5589 3604 まで

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