歌うま芸人、こがけんと音楽プロデューサー松隈ケンタがタッグを組み、2人の出身地・福岡県久留米市の応援ソング「くるくるくるめピーポー feat.いちご姫」を制作。ロックでポップなダンスチューンに乗せ、久留米“愛”を炸裂させている。異色のタッグが誕生した秘話とは…。
久留米市では年に1回、高校生から「いちご姫」を選ぶ「いちご姫コンテスト」が開かれている。今回の楽曲は、そのテーマソングだ。コンテストでは黒木瞳、松雪泰子、田中麗奈などが選出されており、芸能界への登竜門としても知られる。

楽曲制作のきっかけは、エージェントから松隈にかかってきた1本の電話だった。
「いくら地元の話でもご興味ありませんよね」
恐る恐る切り出す相手に、松隈は…。
「それって、もしかしていちご姫ですか」
「ご興味ありますか」
「当たり前じゃないですか。僕らの高校生の頃より前からずっと続いている伝説のコンテストですよ。やりますやりますやらせてください」
では歌い手をどうするか。松隈が思いついたのは、自分が音楽をプロデュースしている「豆柴の大群」のライブに出演してもらったことのある「こがけん」。面識はなかったが同郷で、しかもあの歌唱力に興味があった。
松隈のオファーを受けたこがけんも快諾。松隈が曲と歌詞のデモを作り、オンラインで話し合いながら、Bメロ部分をこがけんに作ってもらった。歌唱力は想像通り。松隈の「3番テイクはアドリブで、メロディーも変えちゃってください」という無茶ぶりにも見事応えてくれたという。
歌詞は、高校生だった自分たちの目線で、「いちご姫」に憧れる青春の歌にした。2人が通った高校はすぐ近くにあり、年齢も1歳違い。
松隈は「いちご姫に熱狂していた僕らは、25年くらい前にどこかで絶対すれ違っていたはず。それがこうやって久留米の楽曲でコラボするとは。とても感慨深かった」と話す。
「西鉄のホーム あなたを探し出すよ」「トンコツより骨のあるPretty girl」
こうした久留米らしさを随所に織り込んだ「くるくるくるめピーポー feat.いちご姫」のミュージックビデオが完成し、公開中だ。

今回、配信ジャケットには久留米市出身のクリエイター・Pantoviscoの描いたイラストを採用し、「久留米尽くし」の楽曲になっている。
■くるくるくるめピーポー feat.いちご姫(5月25日配信)
歌唱:こがけん
作詞:松隈ケンタ、こがけん
作曲:松隈ケンタ
編曲:SCRAMBLES