本に囲まれてゆったりとした時間を過ごしたい―。そんな願いをかなえてくれるホテルが1日、福岡市にオープンした。ホテル1階に24時間営業の書店とカフェがあり、宿泊客以外でも利用できる。

 「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL Fukuoka」(ランプライトブックスホテル福岡)。立地は福岡の中心、天神に隣接し、おしゃれなショップや飲食店が立ち並ぶ若者の街・大名地区。「旅とミステリー」をテーマにした4000冊を取りそろえており、新スポットとして注目されそうだ。

8階建てで104室あるホテル(筆者撮影)
8階建てで104室あるホテル(筆者撮影)

 国内57カ所にホテル展開する「ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ」(東京)の運営で、同ブランドは名古屋、札幌に次いで3カ所目。旅も読書も新しい世界に出合えることから「本の世界を旅する」というコンセプトのもと、書店を併設している。8階建てで客室は104室。

 本は販売もしているが、カフェの利用者は手に取って読むことができる。宿泊者向けには客室にお薦めの本が置いてあるほか、1日2冊まで宿泊中は何回でも無料で貸し出す。新型コロナウイルスの流行で厳しいホテル業界だが、名古屋や札幌では「1人でゆっくり時間を過ごしたい」という需要をとらえて健闘しているという。

ソファでゆったりと本が読める客室(筆者撮影)
ソファでゆったりと本が読める客室(筆者撮影)

 リラックスして本が読めるように、客室は間接照明でソファも備えている。2人用のツイン、ダブルから2段ベッドがついた3人用の部屋まで6タイプ。来年3月末までは料金が最大2割引になる開業記念のプランを公式サイトで販売している。

 また、新たな取り組みとして、本を通じて人と人が出会う仕組みを開発したオンライン書店「Chapters bookstore」と連携。タイトルと著者を伏せた本を毎月4冊、本棚に並べ、イラストや写真、推薦文だけを手掛かりに、直感で本を選べる仕掛けを作った。さらに、本に同封されたチケットを使えば、同じ季節に同じ本を読んだ人とオンラインで話すこともできる。

タイトルと著者を伏せ、直感で本を選べる仕掛けも(筆者撮影)
タイトルと著者を伏せ、直感で本を選べる仕掛けも(筆者撮影)

 広報担当の中野陽恵さんは「観光目的はもちろんですが、このホテルに行ってみたいと思っていただける『目的地になれるホテル』を目指したい」と話している。

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