観光スポットに立ち寄ると、その場所の歴史や物語が自分のスマートフォンから聞こえてくるー。そんな街歩きのサービスが25日から福岡市の博多旧市街でスタートする。新型コロナウイルスで失われたにぎわいを新たな仕掛けで取り戻そうという試みだ。

 現実世界に音声を重ねる拡張現実(音声AR)を使った仕組みで、エイベックス・エンタテインメント(東京)が福岡市と開発。スマホに専用アプリ「SARF」をダウンロードしておけば、あらかじめ設定されたスポットに近づくと位置情報(GPS)で判別し、音声が流れる。

博多の総鎮守、櫛田神社(筆者撮影)
博多の総鎮守、櫛田神社(筆者撮影)

 コースは3つ設定されている。「博多伝統文化めぐり」は、明治時代に「オッペケペー節」で世情を風刺し、近代演劇の祖と言われる川上音二郎の生誕地や博多の総鎮守、櫛田神社など9カ所。「博多寺社めぐり」は、栄西が創建した日本初の本格的な禅寺「聖福寺」など14カ所。

 そして、オリジナルコンテンツとして「博多流~はかたながれ」が20カ所。戦国大名が覇権を争う中世博多を舞台に、青年ナガマサが街を盛り上げようと奮闘するストーリーだ。ナガマサ役は福岡出身の俳優、坪根悠仁さんが務めている。

櫛田神社で行われた説明会(筆者撮影)
櫛田神社で行われた説明会(筆者撮影)

 24日はメディア向けの説明会があり、多くの報道陣が詰めかけた。25日から博多駅総合案内所、「博多町家」ふるさと館、福岡アジア美術館の3カ所では、音声ARが楽しめる骨伝導イヤホンを期間限定で無料貸し出しする。

 「SARF」のIOS版ダウンロードはこちらAndroid版ダウンロードはこちら