1970~80年代を席巻した「めんたいロック」の“聖地”が新たなライブハウスに生まれ変わった。運営するのはBiSH、豆柴の大群などを手掛ける音楽プロデューサー、松隈ケンタ(福岡市在住)。音楽の街、福岡の「魂」を引き継ぎ、次世代を育てていく。

 その名は「BAD KNee LAB.(バッドニーラボ)」。福岡市の中心部、天神に隣接する若者の街・今泉地区のビル3階にある。

「BAD KNee LAB.」は福岡市天神に隣接する今泉地区のビル(写真右)3階に開設された(筆者撮影)
「BAD KNee LAB.」は福岡市天神に隣接する今泉地区のビル(写真右)3階に開設された(筆者撮影)

 ここには1970~80年代にロッカーズ、モッズなど「めんたいロック」と呼ばれたブームを巻き起こしたバンドが演奏していた「ライブハウス徒楽夢(ドラム)」があった。

 新型コロナウイルスの流行もあり、閉店しようとしているという話を聞いた松隈が「福岡の音楽の歴史を語り継ぐためにも必要」と決断。バンド演奏やアコースティックライブ、DJイベント、トークショー、撮影、配信などができるよう全面改装した。

「BAD KNee LAB.」のステージ(「BAD KNee LAB.」提供)
「BAD KNee LAB.」のステージ(「BAD KNee LAB.」提供)

 松隈自身、学生時代のバンドで「徒楽夢」のステージで第一歩を踏み出した経験がある。友人にチケットを売り、その実力が認められなければ次の大きなステージには立てなかった。「そんな経験を語り継ぐ場としても残したい」と松隈は言う。

 松隈は、自身が率いる音楽制作チーム「スクランブルズ」とともに、カルチャーユニット「BAD KNee LAB.」を立ち上げたばかり。今後はその活動拠点として、新人アーティストの発掘や育成も手掛けていく。

店の入り口にある「BAD KNee LAB.」のロゴ(筆者撮影)
店の入り口にある「BAD KNee LAB.」のロゴ(筆者撮影)

 「BAD KNee LAB.」は、野球好きの松隈が右ひざを痛めたことから名付けた。若手バンドはもちろん、音楽制作スタッフ、映像クリエイター、デザイナーなどが所属。そんな仲間の「基地」としても活用していく。

 松隈はこう呼びかけている。

 「エンターテイメントを表現する場所が減ってしまった今だからこそ、 音楽好きが集まりカルチャーが生まれるような場所が作れたらと考えました。若手の登竜門的イベントライブや、配信番組などさまざまな発信をやります。出演者、所属アーティスト、企画も募集! 我こそはという方お待ちしています」

BAD KNee LAB.

福岡市中央区今泉1-21-19-3F

キャパ:立席70 着席35