元外交官 1980年生まれ。2004年、東京大学教養学部基礎科学科卒業。2006年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修了。外務省入省後ロシア課に勤務し、ユジノサハリンスク総領事館(2009~2011年)、在ロシア日本大使館(2011~2014年)、ロシア課(2014~2017年)など、約10年間ロシア外交に携わる。2020年に退職し、現在は森林業のかたわら執筆活動に従事する。北海道在住。
記事一覧
- クラウゼヴィッツ「戦争論」とロシアのウクライナ侵攻
プーチン大統領の精神状態がおかしくなっているとの分析があるが、その分析は妥当か。戦争研究の古典に立ち返って考える。
- ウクライナ東部で高まる緊張、ロシアの次なる戦術とは?~ウクライナ東部独立承認
ドンバスで高まる緊張はロシアの次なる戦術の布石となる。凍結された紛争への道。
- ロシアの軍事侵攻を回避するための最優先事項とは?
ロシアの軍事侵攻、NATO拡大問題など、複雑化する欧州の安全保障情勢。原点に立ち返って整理する。緊張緩和の最優先事項はミンスク停戦合意である。
- なぜウクライナへの軍事侵攻を計画するのか? 知っておきたいプーチン大統領の狙いとは
ウクライナ国境にロシアが軍を集結させているとして欧米が警戒している。米露首脳会談はウクライナ問題に終始。ロシア軍侵攻のシナリオは現実となるのか。プーチン大統領の狙いを分析。
- ノーベル平和賞はロシアに平和をもたらすか~北方領土亡命者を2年前に捉えていた受賞メディアの取材力
2021年のノーベル平和賞を受賞したのはロシア人ジャーナリスト。平和賞の受賞はロシアにとっては不名誉なことだ。ロシアにとっての平和賞の意味とは何か、プーチン大統領の評価も含めて分析する。
- プーチン政権は安泰なのか~選挙に見る政治の安定とは?
9月のロシア下院選挙でプーチン与党が圧勝した。プーチン政権はなぜかくも安定なのか。日本政治と比べてどう違うのか。
- 混迷のアフガニスタン~タリバン復活で中露の暗躍なるか
アフガニスタンからの米軍撤退による力の空白に中露が引き寄せられている。他方、アフガニスタンの不安定化は中露両国にとっても大きな脅威。米中露はアフガニスタンの安定化で強力できるか。
- 独露をつなぐ海底ガスパイプライン~バイデン政権がノルドストリーム2を容認した理由
米国が反対して制裁措置まで取っていた独露をつなぐ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2」。一転して米国が敷設を容認。背景には気候安全保障への配慮があった。
- 北方領土交渉に日本のカードはあるか?
1970年代初めのソ連の対日交渉方針が共同通信によって報じられた。ここには、北方領をめぐる半世紀以上にわたる日露関係の要素が含まれている。日本は、領土交渉の主導権を握るためのカードを持つべきだ。
- 米中露の三つ巴の対立が北極にまで及ぶ理由~日本の役割は?
北極評議会閣僚会議の機会にバイデン政権発足後初の米露外相会談が実施されたが、両国の不信の構造は根深い。米露は北極海でもにらみ合うが、中国が存在感を増す。気候変動では日本も議論をリードすべき。
- プーチン大統領は「終身」大統領を狙うのか~強権国家の最高権力者の末路
プーチン大統領は既に20年以上にわたり、ロシアの最高権力者の座にある。現在、4期目の大統領任期を務めているが、最長で2036年まで大統領の座に座り続ける選択肢が出てきた。プーチン大統領の狙いは。
- 内政でも外政でも争点化――「殺し屋」プーチンの憂鬱
バイデン大統領に「殺し屋」と言われたプーチン大統領。「健康を祈る」と切り返したが、足元のモスクワでも分断が進む。国内外で批判の高まるプーチン大統領は安泰なのか。
- プーチンVSナヴァリヌイ~バイデン政権も巻き込むロシアの変革となるか
反政府活動家の象徴ナヴァリヌイに懲役判決を下したプーチン政権。ロシアの若者層を味方につけたナヴァリヌイ陣営。プーチン後のロシアを見据え、ロシアの人権派を支援する構えのバイデン政権。
- プーチン大統領最大の敵?~ロシア反政府活動家ナヴァリヌイの拘束
ロシア政府機関に毒殺されかかった反政府活動家ナヴァリヌイが治療先のドイツから帰国後、空港で拘束された。プーチン政権の強硬姿勢が吉と出るか、凶と出るか。ナヴァリヌイ拘束事件を分析する。
- コロナの年最後に発表された「ロシア軍の復活」に向けたプーチンの挑戦
世界中がコロナ禍にさらされる中、プーチンのロシアは軍事力の強化に向けて着々と取り組んでいる。プーチン大統領は、ロシア軍の年次会合で、兵器の近代化など、自らの戦略観を語った。
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