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【NHL】コロラド・アバランチが、21年ぶり3度目のスタンレーカップ・チャンピオンに!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
チャンピオンとなったコロラド・アバランチの選手たち(NHL.com)

スタンレーカップ・ファイナル第6戦が、6月26日(現地時間)にタンパで行われ、コロラド・アバランチが、3連覇を目指すタンパベイ・ライトニングを2-1で破り、2001年以来21年ぶりの「スタンレーカップ・チャンピオン」に輝きました。

王手をかけられ後がない地元のタンパベイは、第1ピリオド、第5戦に決勝点を決めたオンドレイ・パラットからのパスを受けたキャプテンのスティーブン・スタムコスが、プレイオフ11点目となるゴールを決め先制。

しかし、コロラドは、第2ピリオドの1分54秒に、ネイサン・マッキノンの角度のない位置からのシュートが決まり、同点。12分28秒には、3月にモントリオール・カナディアンズからコロラドにトレードされたアルトゥリ・レーコネンが値千金の勝ち越し点!

コロラドは、その後のタンパベイの猛攻をしのぎ、2001年以来21年ぶりのスタンレーカップ・チャンピオンに輝きました!

コロラドは、プレイオフに入ってからの20試合で、実に16勝4敗

特に、ビジターゲームで9勝1敗と、敵地での強さが際立ちました。

しかし、スタンレーカップ・ファイナル第1戦の勝利の立役者であったアンドレ・ブラコフスキーは、第2戦で足首を骨折し、それ以降の試合は欠場。また、第4戦で決勝点を決めたネザム・カドリは、エドモントン・オイラーズとのシリーズで親指を骨折したものの、4試合を欠場しただけで、スタンレーカップ・ファイナル第4戦から復帰しました。

コロラドのヘッドコーチのジャレッド・べドナーは、ヘッドコーチとして初めてのスタンレーカップを獲得。しかし、べドナーは、過去に、NHLの三軍にあたるECHLの優勝チームに与えられる「ケリー・カップ」、NHLの二軍にあたるAHLの優勝チームに与えられる「カルダー・カップ」も手にしており、3つのカップを手にした、初めてのヘッドコーチとなりました。

また、プレイオフのMVPに贈られる「コンスマイス・トロフィー」は、コロラドの若きDFであるケイル・マカー(23歳)が受賞。

マカーは、今年、レギュラーシーズンのベストDFに贈られる「ノリス・トロフィー」も受賞しており、同じ年に「コンスマイス・トロフィー」と「ノリス・トロフィー」を同時に獲得した史上3人目の選手となり、歴史に名を刻みました。

コンスマイス・トロフィーを獲得したケイル・マカー(NHL.com)
コンスマイス・トロフィーを獲得したケイル・マカー(NHL.com)

マカーは、2017年のドラフト1巡目指名を受け、2019-20シーズンにはNHLの最優秀新人に贈られる「カルダー・トロフィー」を受賞。

身長が5フィート11インチ(180センチ)と、NHLのDFとしては、決して恵まれた体格でないのにもかかわらず、巧みなスケーティングとハンドリング技術を持ち、ポイントを量産! 文字通り、攻守の要としてチームを牽引しました。

また、今年のスタンレーカップ・プレイオフでは、今までにない場面も見られました。通常、スタンレーカップやコンスマイス・トロフィーを授与する役目は、NHLのコミッショナーであるゲイリー・ベットマンが担いますが、どこのアリーナに行っても、彼が登場すると場内はブーイングの嵐。しかし、今年は、ベットマンが新型コロナに感染したため登場せず。いつもとは違うセレモニーとなりました。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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