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【NHL】スタンレーカップファイナル第1戦は、コロラド アバランチが勝利!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
ゴールを決めたブラコフスキー(中央)を迎える選手たち(@NHL)

今シーズンのNHLのチャンピオンを決めるスタンレーカップファイナルが、15日(現地時間)に始まりました。

ファイナルの顔合わせは、2001年以来3回目のファイナル進出となったコロラド・アバランチ(ウェスタンカンファレンス・チャンピオン)と、ディフェンディング・チャンピオンで3連覇を狙うタンパベイ・ライトニング(イースタンカンファレンス チャンピオン)。

ホームチームのコロラドは、第1ピリオド、1分38秒の間に立て続けに得点し、一時は3-1とリードしましたが、第2ピリオドにタンパベイが追いつき、試合は、サドンデスのオーバータイム(延長戦)へ。

試合の結末はすぐに訪れ、オーバータイムの1分23秒、バレリ・ニチューシュキンからのパスを受けたアンドレ・ブラコフスキーがゴールを決め、コロラドが勝利を手にしました。

この瞬間、コロラドのホームアリーナ「ボール・アリーナ」は熱狂の渦となりました。

試合を決めるゴールをたたき出したブラコフスキーは、スウェーデン国籍を持ち、父親もアイスホッケー選手として活躍。

レギュラーシーズンでは22ゴールを決めたブラコフスキーですが、今季のプレイオフでは、ファースト・ラウンドのナッシュビル・プレデターズ戦で決めたゴールのみ。そのため、セカンド・ラウンドのセントルイス・ブルースとのシリーズでは、ヘルシースクラッチ(ケガではないのにベンチ入りできない選手)となり、2試合を欠場しました。

さらに、カンファレンス・ファイナルのエドモントン・オイラーズとのシリーズでは、試合に出場したものの、シュートをブロックした際に足を傷め、2試合を欠場。

プレイオフの成績は、1ゴール4アシストにとどまっています。

コロラドは、主力選手であるネザム・カドリが指の骨折で「出場が絶望」と伝えられており、ブラコフスキーはカドリに代わって第2セットに昇格。首脳陣の期待に応える今日の活躍となりました。

これまでのプレイオフでのブラコフスキーは、レギュラーシーズンの成績から見れば少々期待外れな印象は否めませんが、彼の過去のプレイオフでは、印象的なシーンがあります。

2018年、所属していたワシントン・キャピタルズがカンファレンス・ファイナルに進出した際、第7戦(最終戦)で2ゴールを決め、ワシントンのスタンレーカップファイナル進出の立役者となりました。

2018年も、そして今年も、対戦相手は、同じタンパベイ。

ヘルシースクラッチとケガによる欠場の憂き目にあいながらも、主力選手のケガにより、第2セットに昇格しチャンスをモノにしたブラコフスキー。2018年に続くスタンレーカップ獲得はなるでしょうか。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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