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【平昌オリンピック】「誰が見たいと思うんだ?誰が行きたいと思うんだ?」カナダの大御所が生放送で断言!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
NHLの最優秀コーチ賞に輝いた実績を誇るドン・チェリー(左)(写真:ロイター/アフロ)

 ピョンチャン(平昌)オリンピックの開幕まで、あと170日となりました。

 韓国国内では「観戦したい」という声は、残念ながら数えるばかりとのことですが、開幕が近づくにつれて、プレ大会や事前イベントなどが行われています。

▼生放送で大胆発言した人物現る

 ところで、毎回冬季オリンピックでは、全競技の中で最後の金メダルを懸けた戦いが繰り広げられるのは、「男子アイスホッケー」です。

 世界的に注目度が高いことから、決勝戦の入場券は文字どおり”プラチナチケット”に。そのため会場に行くのをあきらめて、テレビで観戦している方が、ほとんどではないでしょうか。

 しかし、そんなテレビ観戦派のホッケーファンの心中を察したのか(!?)、生放送で大胆な発言をした人物が現れました。 

▼殿堂入りした元NHLのヘッドコーチ

 その人物の名は、ドン・チェリー(83歳・上のタイトル写真)。

 現役時代はDFとして、主にAHL(NHLの一つ下のリーグに相当)でプレーをしたのち、指導者に転身。ボストン ブルーインズやカナダ代表などのヘッドコーチ(HC)を歴任したのに加え、カナダにジュニアチーム設立して、フランチャイズオーナーに就任。

 このような功績を称えられ、アイスホッケー殿堂入りも果たしています。

▼名物コメンテーター誕生

 1980年の春をもって、HC職から離れたチェリーは、カナダ最大の放送局CBCのコメンテーターに就任。

 長年にわたってHCを務めてきたキャリアを活かして、試合中のインターミッションに放送される「コーチズコーナー」を担当し、毒舌を交えたトークと奇抜な(?)ファッション(下の写真左)が人気を博して、一躍名物コメンテーターとなりました。

▼毒舌コメンテーターに変貌

 コーチズコーナーが続いていくのと比例して、歯に衣着せぬコメントが人気を得るようになり、チェリーは毒舌コメンテーターに変貌。

 しかし、ちょっと(かなり?)行き過ぎてしまう時もあるため、スタッフも苦心の末、生放送だったコーチズコーナーを、およそ10秒ほど先行して収録するスタイルへ変更。万一爆弾発言があった際に、即座に対応できる体制で臨んでいたこともあったそうです。

 そこまでしても続いてきたコーチズコーナーは、未だに視聴者の人気も高く、間もなく40年。

 先日もMLBの試合の国歌シンガーに招かれるなど、今やチェリーはカナダの顔の一人に数えられる「大御所コメンテーター」だと、誰もが認める存在です。(リグレーフィールドでの歌声を聴くと歌唱力はイマイチですが・・・)

▼大御所コメンテーターが断言

 そのチェリーが、昨日(現地時間)ラジオの生放送に出演し、話題が「ピョンチャンオリンピック」に及んだ際、NHLの現役選手が出場しない男子アイスホッケーについて、こんな発言をしました。

「おそらく決勝は(北米東部時間で)午前3時頃になるだろう。一体誰が午前3時に起きて見たいと思うんだ」

 さらには、最近の朝鮮半島の情勢を顧みて、

「誰が(ピョンチャンオリンピックへ)行きたいと思うんだ」

断言したとのこと。

 マイナーリーグの選手を中心に国際大会へ臨んだカナダは成績が振るわず、NHLチームとの契約が決まっていないジャローム・イギンラ(40歳・トリノ、バンクーバー大会出場)、シェーン・ドーン(40歳・トリノ大会出場)らを招くプランもあるようですが、大御所コメンテーターの言葉を聞いて、この二人も、しゅん巡してしまうかもしれません。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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