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平昌オリンピックの前哨戦「ロシア vs カナダ」 NHL選手がいなくても、やっぱり”激熱”だった

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
旧ソビエト時代から激しい戦いを演じ続けているロシアとカナダ(写真:ロイター/アフロ)

 当サイトで昨日配信した記事では、 “未来のNHLのスター候補たちのアピールの場” となるジュニアの国際大会の話題を紹介しましたが、今日はシニア代表の国際大会の話題です。

▼オリンピック会場を舞台に国際大会

 2014年にロシアで行われた「ソチ オリンピック」で、アイスホッケーのメイン会場となったボリショイ アイスドームを舞台にして、「ソチ ホッケーオープン」が開催されています。

 参加チームは、昨季の王者 スカ サンクトペテルブルグ と、惜しくもファイナルで敗れた メタルーグ マグニトゴルスク に加え、昨季から中国をホームにして誕生した クンルン レッドスター と、地元 ソチ というKHLに加盟している4つのクラブチーム。

 さらに ロシア カナダ のナショナルチームを加えた、6チームによる国際大会です。

▼役者が揃うロシア vs マイナー選手のカナダ

 注目されるのは、やはりナショナルチームの顔ぶれですが、ベストメンバーではないものの、ロシアが「オリンピック代表(候補)チーム」と名乗っているのに対し、カナダ代表は「オリンピック」の名前を記さずに参加。

 その理由は、NHLが従来まで設けてきた「オリンピック ブレイク(=オリンピックに合わせたレギュラーシーズン中断期間)」を廃止する決定を下したため、NHLの一つ下のリーグに相当するAHLでプレーをしている選手を中心に、「ピョンチャン オリンピック」へ臨む方針を掲げたばかり。まだ代表メンバーの骨格すら決まっていないからです。

 このような経緯があり、昨夜(現地時間)のロシア戦に臨んだカナダのロースターは、下記のとおり。

 かなり熱心なファンの方でなければ、ご存知でない選手ばかりなのでは?

▼「ロシア vs カナダ」は、やっぱり激熱

 ところが、いざ試合が始まると、1点を争う接戦に!

 

 その上、試合中には、両チームの選手が入り乱れてファイティング !!

 旧ソビエト時代から、世界一を争って戦い続けて来たロシアとカナダ。

 

 どちらも「ホッケー大国」の威信は譲れないとあって、ピョンチャンで顔を合わせた時も ”激熱” な戦いを演じるのは必至のようです。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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