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【NHL】クロスビーも大暴れ! 試合時間は60分なのに、両チームのペナルティは合わせて100分 !!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
ホームアリーナでナッシュビルを下したピッツバーグが2連覇に王手(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

ピッツバーグ ペンギンズvsナッシュビル プレデターズの対戦となった今季の「スタンレーカップファイナル」は、昨夜(現地時間)第5戦が行われ、ピッツバーグが 6-0 のスコアで大勝。昨季に続く2連覇へ王手を掛けました。

▼またも鬼門でノックアウト

第5戦は、舞台を再びピッツバーグへ戻して行われましたが、注目が集まったのは、ナッシュビルのGKペカ・リネ(34歳)

2005年12月15日にNHLデビューを飾って以来、レギュラーシーズンとプレーオフを合わせて「305勝」(576試合出場)をマークしながら、ピッツバーグでは一度も勝っていないとあっては、注目しないわけにいきません。

第1戦、第2戦で連敗を喫しても、「お前が我々のチームの屋台骨であるのは変わらないぞ!」と、ピーター・ラビオレット ヘッドコーチ(HC)に言われて心機一転。ナッシュビルでの 第3戦 と 第4戦 では、ともにピッツバーグの攻撃陣を1点のみに封じて2連勝!

それだけに、ピッツバーグファンの前でのリベンジが期待されましたが、、、

第1ピリオドに3点を奪われ(被シュート9本)交代を命じられ、またも ”鬼門” のピッツバーグでノックアウトされてしまいました・・・(通算成績0勝6敗)。

▼クロスビーの大暴れで火がついた!

一方、昨夜の試合では、両チームの選手が激しく争う場面も見られました。

第1ピリオド終盤には、ナッシュビル プレデターズの主力DFP.K.スバン(28歳・白#76)と、ピッツバーグのキャプテンシドニー・クロスビー(29歳・黒#87)という、オールスターゲームの常連になっている人気選手同士が激突!

これが両チームの選手たちに火をつけたのか、このあともペナルティが相次ぎました。

▼火つけ役のクロスビーは・・・

試合が折り返しに差し掛かる第2ピリオド中盤までに、ピッツバーグが5-0と大きくリードして、ワンサイドゲームになってしまったため、その後も不要なペナルティの連続に・・・。

【豆知識】

アイスホッケーの試合での基本のペナルティは2分。相手チームが得点しない限り当該選手はペナルティベンチに2分間入らなくてはならない「ペナルティキリング」に。対して、相手の反則によって数的優位になる状況を「パワープレー」と呼ぶ。

試合展開と関係なく、レフェリーのジャッジにフラストレーションをためる選手も見られ、リードをしているにもかかわらずクロスビー(ベンチ奥で立ち上がる黒#87にご注目)が、、、

リンクにドリンクボトルを投げ込むシーンも。

▼ペナルティは両チーム合わせて「100分」

この試合のペナルティタイムは、ピッツバーグは「42分」ナッシュビルが「58分」で、両チーム合わせると、ナント「100分」!

【豆知識】

アイスホッケーの試合は、子供やアマチュアなどの試合を除き、20分間(アディショナルタイムを含まず)のピリオドを、インターミッションを挟んで3つ(合計60分)戦って勝敗を決する。

試合時間を上回るほどのペナルティが相次ぐ大乱戦に、なってしまいました。

▼2勝3敗からの逆襲はない

大荒れだった試合内容はともかくとして、ピッツバーグは優勝へ王手を掛けました。

今季のプレーオフでは、ファーストラウンドから通じて、これまでに2勝2敗で第5戦を迎えたことが7度ありましたが、いずれのシリーズも、

「第5戦に勝利して先に王手をかけたチームがシリーズを制している」

とあって、ピッツバーグ優勢の雲行きですが、地元へ戻って第6戦に挑むナッシュビルが、どのように巻き返すのか !? 明後日の試合が注目されます。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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