eスポーツの世界団体「ESL」が音楽レーベルを設立する理由

ESL One Birmingham 2018(写真:ロイター/アフロ)

音楽業界におけるメジャーレコード会社最大手のユニバーサルミュージックと、世界最大のeスポーツ団体「ESL」は、戦略的パートナーシップを提携したことを発表した。二社は共同でゲームイベントやゲーム実況を活用した音楽レーベルを立ち上げる。この規模でのジョイントベンチャーは、音楽業界では世界初の試みとなる。

ユニバーサルミュージックのセントラルヨーロッパと、ドイツ・ケルンに本拠地を置く「ESL」(エレクトロニック・スポーツ・リーグ)は新たな共同レーベルを受け皿にして、世界中のアーティストやプロデューサーから楽曲を提供してもらいレーベルのA&R担当者が若手アーティストの発掘や契約を進めていく。

レーベルはESLのゲームトーナメントやイベント、ゲーム配信チャンネルを通じて新人アーティストのプロモーション、eスポーツのリーグ戦やイベント向けの公式サウンドトラックのプロデュースを行い、世界で拡大するゲームファン・コミュニティに向けて新しい音楽コンテンツを提案することが最大の狙いだ。

また共同レーベルは、ESLのSNSチャンネルやゲーム実況チャンネルでの展開以外にも、eスポーツイベントでのライブパフォーマンスを独占的に行っていく。

2017年、ESL主催のイベントは全世界で3億人以上のビューワーを獲得している。

複数年におよぶ2社のパートナーシップは、ユニバーサルミュージックのベルリン本社のマーケティングラボ担当社長ダーク・バウアー(Dirk Baur)と、ユニバーサルミュージック・セントラルヨーロッパのeスポーツ事業責任者グスタブ・カール(Gustav Kall)が統括する。

ESLのグローバルセールス&ビジネス開発担当上級副社長ベルンハルト・モック(Bernhard Mogk)は、「過去数年において、ライブ音楽は私たちのグローバルトーナメントにおける重要な要素となりました。新人アーティストや新たな才能が活動できるプラットフォームを提供できることと、ゲームイベントの会場やゲーム実況でイベントを楽しむ私たちのファンにさらなるエンターテイメントを届けられることを嬉しく思います」と語っている。

ユニバーサルミュージックグループは、今年7月ユニバーサルミュージック・カナダがカナダ・トロントのゲーム団体「Luminosity Gaming」と独占契約を結び、ゲーム実況チャンネルやSNS、ゲームトーナメントのプレイリストなどで所属するアーティストの楽曲の利用を実現させる取り組みを始めていた。

source:

‘The JV is a win-win for everyone’: UMG launches label with esports giant ESL (Music Week)

Luminosity Gaming enters deal with Universal Music Canada (Esports Insider)