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2022年の東海地方の梅雨の傾向は?

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:アフロ)

6月16日に1か月予報が発表されました。東海地方の平年の梅雨明けは7月19日ごろ、今回の1か月予報は7月15日までなので、梅雨期間のほとんどの傾向が見えてきました。

2022年は空梅雨?

まず全国の降水量の予想を見てみましょう。北日本は雨が多く、西日本と東日本は少ない可能性が高いです。ここから、太平洋高気圧の勢力が強くて、梅雨前線が北日本に位置しやすいということが読み取れます。

1か月予報 降水量(提供:ウェザーマップ)
1か月予報 降水量(提供:ウェザーマップ)

雨量が少なくなる可能性があるといっても、油断はできません。

前線が北に離れている場合であっても、前線上に低気圧があると低気圧に向かって非常に湿った空気が流れ込みます。こういう場合、西日本や東日本の太平洋側が大雨になるので、降る日は少なくても降った時は大雨となり、かなり降り方にメリハリがある梅雨となりそうです。

北日本に梅雨前線が停滞しても大雨になるパターンがある(筆者作成)
北日本に梅雨前線が停滞しても大雨になるパターンがある(筆者作成)

東海地方の週ごとの予想がこちらです。前線の影響を受けやすいのは6月24日ころまでで、その後は曇りや雨は少ない予想です。東海地方の梅雨明けの平年は7月19日ですが、梅雨明けは早まるかもしれません。

東海地方 週別の平均気温と天候(気象庁HPより)
東海地方 週別の平均気温と天候(気象庁HPより)

気温は高めです。太平洋高気圧の張り出しが強く、暑い空気に覆われやすい状況となりそうです。6月21日には3か月予報も出てきて、7月~9月の傾向がわかると思いますが、今のところの資料を見ると特に8月に平年以上の暑さがやってきそうです。

梅雨の期間は平年より暑いので無理をしてはほしくないのですが、ある程度は体を動かして汗をかきやすい体を作っておくとよさそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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