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6月16日の関連記事

石渡嶺司大学ジャーナリスト
本日の関連記事をチェック(写真はイメージ)(写真:アフロ)

【6月16日の関連記事スクラップ/朝日1面インターントップと産経の教育専門紙化】

本日の大学・就職・教育・キャリア関連記事をスクラップ。

関連記事、多い日もあれば少ない日もあり、後者だとネタ不足でしんどい。前者だとネタ過剰でしんどい。どっちに転んでもしんどいというのが正直なところ。

本日は前者で、ただでさえ、朝日が教育(日・月も)読売が就活ON、東京が教育の面をそれぞれ掲載する曜日。

というところに、各紙それぞれ独自色を発揮して、関連記事はネタ過剰となった日だった。

まず、教育関係者、特に高校教員であれば、右寄り紙面を敬遠される方も多いだろうけど、本日だけは産経新聞の購入を強くお勧めしたい。

24面は高校入試、塾の夏期講習、大学入試・総合型選抜の繰り下げと教育関連記事が3連発。下記に出さなかったものでも、小池知事のカイロ大卒業証書公開にNHK会長の過労死記者両親との面会記事とこちらも教育・キャリアの関連記事と言えなくもない。全く無関係の記事は82歳の暴走事故、狂犬病死亡とリモートマッチの命名くらい。25面だけ読めば「産経も教育面を始めた?」と思えるほど関連記事が充実していた。

8面のエッセンシャルワーカー記事は、小論文対策としても使えるはず。

この産経以外に、読売・日経が記事としているのが大学入試日程。国大協は日程維持を支持。総合型選抜(旧・AO入試)の2週間~1か月繰り下げと出題範囲の限定が大学側にとってはマイナスが少ないことは確か。6月もあと2週間しかないが、文科省はどう判断するか。

朝日は1面下にインターンからの採用を掲載。関連記事は中西・経団連会長と田中・早大総長の対談まとめ。これ、ネットで全文掲載して欲しかった。

有料版解説でも書くが、「通年採用」「インターンシップ」の定義が曖昧ですれ違っている印象。どちらも目標は同じと思うのだが。

朝日はさいたま市教委の拍手についても記事化。医療関係者、インパルス飛行や拍手もいいが、それよりは偏見解消とか、緊急時の宿泊施設確保とか、そっちの方がよほど重要なのでは?

読売は就活onで選考日程の遅れを提示。14面の社会保障面では心身不調について。テレワーク、去年以前もあればともかく、緊急避難的に増えたわけで、ストレスが増えて当然。

毎日は児童相談所の増設、という地味ながら重要なテーマを2面・22面で記事に。ヤングケアラーネタも掘り下げるなど、こうした努力はもっと評価されて欲しいところ。

東京は教育面の曜日。デマ拡散記事、これは小論文ネタにもなるはず。

日経、6面のキーエンス解説や2面・11面の成長企業記事など、今日は業界・企業研究を意識した?

よく、学生から「これから成長する業界・企業は?」と質問される。普段なら、あーだこーだと答えるが、本日は「日経を読め。特に2面と6面、11面」と答えるだけで済む。

●朝日新聞

インターンで採用 試行へ 経団連、院生から 大学側 全面解禁は慎重(1面・4段)

→関連記事 コロナ禍での就活や大学教育 語る 田中愛治・早大総長「就活せかさず、3年間は学びに」 中西宏明・経団連会長「新卒こだわらず、通年採用を」(7面・4段)

保育現場「新しい日常」探る 対面と画面越し 同時に (22面〈第二東京〉・5段)

中退増が心配 カギは友人作り 対話促すオンライン授業を 大正大学特命教授 山本繁さん (24面・2段)

「日本留学のセンター試験」中止 外国人 大学出願できる? コロナ影響(24面・4段)

不登校の子の親 zoomでしゃべろう 27日(24面・1段)

日教組、あしなが育英会へ1億円(24面・1段)

児童生徒ら、医療者に拍手 さいたま市10万人 市教委「意義深い」 「感謝を指示」疑問の声も(30面・6段)

●読売新聞

コロナ禍 心身の不調誘発 職場で自宅で、ストレス相談増加(14面・6段)

就活ON 就活生日記 最終面接増えヤマ場に(19面・5段)

相談室 「やりたいこと」質問の意図は? 将来像に寄り添えるか判断(19面・2段)

インターン情報 業界大手が提供(19面・1段)

きら星 人事評価「360度」から アイリスオーヤマ採用教育課採用チームリーダー 佐藤祥平さん(19面・2段)

「介護で遊休」中小に助成金 コロナ 厚労省受け付け開始(29面・3段)

来春大学入試「日程変えずに」国立大学協会(29面・3段)

●毎日新聞

児相強化「裏目」に 相次ぐ新設延期(2面・6段)

→関連記事 児相新設 9市区「延期」 専門職確保難しく 本紙・29市区調査(22面・6段)

過酷「無給医」診療 大学院生ら時給1100円(23面・4段)

●産経新聞

経済ワード ウィズコロナ 増す負担 #エッセンシャルワーカー(8面・5段)

在宅勤務 通勤定期廃止も 大手各社、制度定着化の動き(9面・5段)

高校入試 出題どこまで 範囲縮小 割れる自治体(25面・6段)

学校ない日 塾びっしり 短い夏休み 夏期講習苦慮(25面・3段)

大学入試 総合型選抜 出願繰り下げ 文科省調整 2週間~1か月(25面・5段)

●東京新聞

運動再開 けが骨折注意 外出自粛や休校明けの子ども(8面・6段)

拡散した「デマ」 意図探り冷静に判断を 情報リテラシー専門家 小木曽健さん(14面・3段)

性教育ビギナーズ 性交のことどう伝えるか 科学的に、さらっと話す(14面・1段)

受験道 和田秀樹 ミスはリストアップを(14面・1段)

●日本経済新聞

社説 年功・順送り人事では変化に後れを取る(2面・4段)

「取締役に女性を」海外投資家迫る ゼロなら社長選任に反対も 起用の日本企業、6割(2面・6段)

営業益伸ばした企業「ITで進化」上位に 貿易摩擦・コロナに強く(2面・3段)

→関連記事 11面・全面

「無形の力」映すキーエンス 本社コメンテーター中山淳史(6面・3段)

テレワーク回線混雑解消 グーグル・富士通など展開(15面・6段)

入試日程、延期に反対 国大協 出題範囲配慮は検討(34面・5段)

※この記事は上記部分までは、石渡嶺司の個人ブログhttps://reiji0.exblog.jp/ で読むことが可能です。

本記事では、読者対象である採用担当者の方に向けて「採用担当者がおさえておきたい記事3選」とその解説を加筆しています。

本日は約1200字、加筆しました。

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大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計31冊・65万部。 2023年1月に『ゼロから始める 就活まるごとガイド2025年版』(講談社)を刊行予定。

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