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就活相談39 メールアドレスはGmailでも大丈夫?

石渡嶺司大学ジャーナリスト

質問:ネットでメールアドレスにGmailを使ったところ、落ちた、という話を聞きました。やめた方がいいのでしょうか?

回答:

採用担当者はGmailだろうが、Yahoo!メールだろうが、ほとんど気にしません。

そこを気にするだけで、作業は煩雑になりますし、それでいて、人物評価にはほとんど関係ありません。

迷惑メールに振り分けされる可能性があるから気にする企業があるかもしれませんが、そこは学生側が注意するかどうかでしょう。

もし、Gmailで落ちるとしたら、それはあくまでも表面的な理由で、実際には他の要因も合わせて落ちた、と見るべきです。

Gmailかどうかに関係なくメールアドレスで学生が落ちるとしたら、そのアカウント名ですね。

名前だけだと、私の名前なら、

reiji.ishiwatari~

となるはず。

ところが、ここに、

reiji.saikyo

ayanamireilove

reijidamedame

など、余計で、しかも痛々しいキーワードが入っていたらどうでしょうか?

知っている学生同士なら、いくらでも痛々しいキーワードを使っても問題ありません。

しかし、採用担当者は学生のほとんどを送付されるエントリーシート・履歴書で知ることになります。

そこに痛々しいキーワードが入っている学生がいるとどうでしょうか。

しかも、経験が長くて優秀な採用担当者は、痛々しいキーワードが入っている学生を面接に呼んだところでムダであることを知っています。

学生にとっての就活は、企業にとっては採用活動です。

採用活動においては、できるだけ効率的に動くことが「善」とされます。

ここで言う「効率」は、一見すると、非効率的な手法も含みますが、メールアドレスに関しては、痛いキーワードを含むアカウントの学生は落とすことが善、そう考える企業が多数を占めます。

こうした事情から、メールアドレスは無個性、かつ、長くても、名前を出しているアカウントの方がいいでしょう。

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計31冊・65万部。 2023年1月に『ゼロから始める 就活まるごとガイド2025年版』(講談社)を刊行予定。

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