就活相談33・エントリーシートでゼミの話を書いたら受かる?落ちる?

質問:大学のゼミの話を書こうと思います。先輩に聞くと、それで受かった、という人と落ちた、という人に分かれます。どうして差が出るのでしょうか?

基本は、他で出たアルバイトネタと同じです。

受かる学生は、ゼミで学生がどんな態度、どんな行動で取り組み、成果を出したか、ということを丁寧に書いています。

一方、落ちる学生だと、ゼミでの勉強内容、ささやかな人間関係などについて、抽象表現を乱発しつつ書いているだけです。

たとえば、こんな感じ。

「私のゼミは就活問題です。色々調べたのですが、ゼミの先生は『就活で偉そうに語るバカは多いが、その中でも石渡というのはひどい』と話し、私もその通りと思いました。ゼミでは、落ち込む友人がいれば慰める工夫をしました。その結果、ゼミは一致団結することができました」

まあ、私の悪口を書いている時点でダメ(違う、と)。

真面目な話、ゼミの研究内容を延々と書いて終わり、とか、ゼミの指導教授の方針を書いて終わり、というパターンが実に多いです。

それって、学生個人の説明ではないんですね。

それと、ゼミも大学によって、必修扱いの大学もあれば、選択の大学、単位認定のない、自主ゼミの大学もあります。

必修扱いの大学でも、自主的に資料などを集めないと卒論でも落とす厳しい教授もいれば、100人近く参加していて卒論もろくに指導していない教授もいます。

ゼミでどんな行動をしたのか、採用担当者は知りたいところですが、それが上記の例では皆無。

ゼミの教員の自説を肯定するだけ、とは判断力のなさを露呈しています。

落ち込む友人、というくだりも多いですね。

これって、単なる宴会幹事でしょ?

「異なる意見をまとめ上げ」というのが、ゼミ合宿の行き先選定だったり。

ゼミのことを書くなら、もっと学生個人の行動を書くべきです。

卒論の話が書けないなら、卒論の構想でも、その前のゼミ論文でもいいし、講義のレポートでも構いません。

そのために、資料集めは? フィールドワークは? インタビューは? 教員の指示ではなく、自主的に動いて、その結果どうなった?

などなど、書ける話はいくらでもあるはず。

もし、ゼミの概要や「異なる意見」「落ち込んだ仲間を慰める」レベルしか書くことがないなら、やめておいた方がいいでしょう。

※『300円就活 面接編』(角川書店・オリジナル電子書籍)より引用

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。2018年は肩書によるものか、バイキング、ひるおびなどテレビ出演が急増。ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。主な著書に『大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ)『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)『女子学生はなぜ就活に騙されるのか』(朝日新書)など累計28冊・55万部。

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