Yahoo!ニュース

進路相談17・東京学芸大に進学すると民間企業就職は難しい?

石渡嶺司大学ジャーナリスト

質問:東京学芸大を志望しています。ただ、民間企業に進むか、教員になるのか、まだ迷っています。東京学芸大のような教員養成系大学に進学して、民間企業を目指す場合、デメリットはありますか?

教員養成系学部の学生を捕まえると、民間企業の就活前にはほぼ全員が口をそろえて言います。

「教員の学部なのに、なんで民間なのって聞かれそう」

就活の序盤戦もまあこういう話をしますね。

ただ、これって素朴な疑問として聞くだけで別に圧迫面接でも何でもありません。

「教員を目指していましたけど、途中で方向転換をしました」

これで十分。

総合職採用の場合、学部は教育学部だろうが文学部だろうが理工学部だろうが無関係です。

企業にとって欲しい人材かどうか、それがすべて。

私の高校時代の同期も東京学芸大の数学だったか、理科だったかの課程に進みました。

その教員免許も取ったはず。

ところが、就職先は某アパレルメーカーの総合職。

現在はこども服ブランドのリーダーをやっています。

こういう例は山ほどありますので、あまりデメリットがどうこう、と深く考える必要はないでしょう。

※『時間と学費をムダにしない大学選び2016』(中央公論新社)より引用

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計31冊・65万部。 2023年1月に『ゼロから始める 就活まるごとガイド2025年版』(講談社)を刊行予定。

教育・人事関係者が知っておきたい関連記事スクラップ帳

税込550円/月初月無料投稿頻度:月10回程度(不定期)

この有料記事は2つのコンテンツに分かれます。【関連記事スクラップ】全国紙6紙朝刊から、関連記事をスクラップ。日によって解説を加筆します。更新は休刊日以外毎日を予定。【お題だけ勝手に貰って解説】新聞等の就活相談・教育相談記事などからお題をそれぞれ人事担当者向け・教育担当者向けに背景などを解説していきます。月2~4回程度を予定。それぞれ、大学・教育・就活・キャリア取材歴19年の著者がお届けします。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

石渡嶺司の最近の記事