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進路相談11・環境が学べる産近甲龍以下の関西の文系学部はどこ?

石渡嶺司大学ジャーナリスト

質問:関西の産近甲龍クラスより下の中堅私大で環境問題も合わせて勉強できる文系学部を探しています。どこかお勧めの大学はないですか?

産近甲龍より下、となると、大阪経済大でしょうか。環境関連に近いところだと経済学部「くらしと環境」コースですかね。ま、学部はどこでもいいです。

なぜ、大阪経済大を推薦するかと言えば、理由は2つ。

1つはZEMI1グランプリというゼミでの研究をプレゼンさせ、大学教員・外部審査員(日本経済新聞、ベネッセコーポレーション、博報堂関西支社、日伝など)が審査します。

上位3チームは類似大会(西日本インカレ/日本経済新聞などが主催)に参加。

2010年から実施しているイベントで、参加は任意(参加を義務付けているゼミもあり)。

2014年は57チームが参加しました。

このプレゼンテーマで環境問題を選ぶチームが2014年は8チームありました。

テーマ設定は自由なので、希望すればいくらでもできるはず。

このイベントだけではないのですが、大阪経済大は産近甲龍クラスに追いついていないまでも関西では相当注目されている大学です。

ゼミの研究発表などレベルが低すぎて怖くてできないとする大学が中堅以下の私大には多い中、外部審査員を呼んでありのままに評価させる(しかも全部とは言わないまでも相当できる学生が多数参加)度量の深さは評価に値します。

理由その2は身も蓋もないですが、立地です。

大阪都心(梅田)から30分圏内。この便利さは通学に便利というだけではありませんん。

大阪の私大や国公立大が参加しているコンソーシアム大阪で他大学の講義やセンター科目(大阪・梅田にあるコンソーシアム大阪のセンターにて受講可能)を受講するのに便利な立地だからです。

コンソーシアム大阪で単位互換をしている他大学の講義・センター科目を含めれば、環境関連の講義はいくらでも受けられます。

偏差値はまだまだ産近甲龍に追いついていませんが、偏差値以上の価値ある大学、と石渡は考えます。

※『時間と学費をムダにしない大学選び2016』(中央公論新社)より引用

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計31冊・65万部。 2023年1月に『ゼロから始める 就活まるごとガイド2025年版』(講談社)を刊行予定。

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