就活相談26・適応障害でも一般採用で大丈夫?

質問 大学1年生です。一時、精神科を受診していました。適応障害の可能性があると言われています。こういう学生はそもそも就活で不利になりますか? あるいは、一般採用でなく障害者採用枠で受けた方がいいでしょうか?

適応障害がどの程度か、にもよります。

軽度なものであれば、精神障害者保健福祉手帳の交付までは行かないはず。

であれば、採用者数の少ない障害者採用枠よりも一般採用の方がチャンスはあります。

もちろん、今の企業はメンタルヘルスをかなり気にします。

メンタルヘルスの社員が簡単に退職してしまい、業務に支障が出てしまうためです。

内定後の健康診断などで精神疾患を含む健康情報の提出を求めることは認められていますし、精神疾患については選考中に「健康チェックシート」などのチェック項目に精神疾患について入れている企業もあります。

たとえば、軽度であっても、医師が「軽度だが残業は向いていない」と判断したとき、隠したらどうでしょうか?

事情を知らない上司が普通に残業するよう依頼し、それで病気がさらに重くなり、ついには退社に、ということだってあります。

まずは、掛かりつけの精神科医師に相談してみてください。

精神障害者保健福祉手帳が交付されているほど重い、ということであれば、障害者採用枠での就活を考えた方がいいかもしれません。

なお、あなたは1年生(注 2015年1月現在)とのこと、2018年卒採用(2018年4月)から、障害者雇用促進法改正により、これまでの身体障害者、知的障害者に加えて精神障害者の雇用も義務化されます。

「障害者雇用促進法は企業や国、自治体などに一定割合以上の障害者を雇用するよう義務付けている。精神障害者は現在、法定雇用率への算入が認められている。

法定雇用率は就労中か働く意思がある障害者の全労働者に占める割合を基準に決める。昨年6月時点の企業の障害者雇用率は1.69%。満たさない企業は国に納付金を支払う必要がある。精神障害者の雇用が義務化されると算出基礎に加わるため、法定雇用率が上がることになる」(日本経済新聞2013年3月21日記事)

※『300円就活 面接編』(角川書店・オリジナル電子書籍)より引用

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。2018年は肩書によるものか、バイキング、ひるおびなどテレビ出演が急増。ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。主な著書に『大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ)『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)『女子学生はなぜ就活に騙されるのか』(朝日新書)など累計28冊・55万部。

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