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就活相談22・就活で週刊東洋経済と週刊ダイヤモンド、どちらがお得?

石渡嶺司大学ジャーナリスト

質問:ビジネス雑誌を読むように薦められました。経済の記事ばかりですが、就活で必要でしょうか?

ビジネス週刊誌の購読を学生に薦めて幾星霜。かなり読者を発掘したにもかかわらず仕事の話が来ないと恨み骨髄の石渡です。

という私怨はともかく、ビジネス雑誌、特に週刊ダイヤモンドや週刊東洋経済などの週刊誌は読む価値はありますよ。

毎週読むのはしんどいかもしれませんが、ビジネスマンの世界で大きな話題となっているテーマは外さずに出しています。

情報感度を高める、という点でもお薦めです。

中規模以上の大学だとキャリアセンターには週刊ダイヤモンド・週刊東洋経済の2誌のバックナンバーは2~3年分くらい、置いてあるはず。

一度、そのバックナンバーを全部ひっくり返してみてください。2年分としても、目次だけなら1時間程度で済むはず。で、気になる業界や企業の記事がないか、目を通していくと、面白いですよ。

もちろん、雑誌公式サイトのバックナンバー欄を見ていってもいいですが、現物があるならそれをめくっていくと、キーワード検索に引っかからない記事などもあなたの心に刺さるはず。

それをチェックしていくと、かなり参考になります。

質問:週刊ダイヤモンドと週刊東洋経済、どちらがお薦めですか?

ビジネス週刊誌をお薦めすると、必ず出てくる質問です。

基本、どちらでも可。

それ以外の、日経ビジネスでも週刊エコノミスト(毎日新聞社)でも構いません。お好きなものをどうぞ。

まあ、2014年から2015年1月にかけて言えば、週刊東洋経済の方がやや上でしょうか。

就活特集も、週刊東洋経済は2014年11月29日号で大きな特集を打ちましたが、週刊ダイヤモンドは、なし。

年末の2014年12月27日号(2015年1月3日号との合併号)「2015総予測」では、就活について、

「企業にとっては選考開始直前となる7月の活動がポイント」

「学生にとっては、余裕のできたスケジュールを生かして、希望企業を受検するために十分な企業研究を行うことが最も肝要である」

など、

「え?」

というコメントを掲載。

4年7月って、大体の企業は選考を終えていることなど、2014年12月時点で十分予測できるはずなのですが……。

まあ、それ以外では、週刊東洋経済はどういうわけか、鉄道ネタを必ず年1回特集する、とか、特集の取り上げ方も違いがあります。

気になった特集の号だけ買うのも、ありです。

※『300円就活 面接編』(角川書店・オリジナル電子書籍)より引用

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計31冊・65万部。 2023年1月に『ゼロから始める 就活まるごとガイド2025年版』(講談社)を刊行予定。

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