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KDDI大規模通信障害。総務省の助言は役立ったのか。 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.475

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2022/07/09(vol.475)

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《目次》

1.KDDI大規模通信障害、総務省からリエゾンが派遣

-----金子総務相「技術に精通した職員が混乱したKDDIに助言」

2. KDDIの障害に対する告知は適切だったのか

-----「メディアの伝えるチカラ」はどこまで通じたのか

3.一般ユーザーに「サブ回線」は本当に必要なのか

-----10年に1度の大規模通信障害を恐れて「コスト」を払う意味はあるか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.KDDI大規模通信障害、総務省からリエゾンが派遣

-----金子総務相「技術に精通した職員が混乱したKDDIに助言」

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今回の通信障害では、総務省からリエゾン(連絡員)が派遣されていたというのが話題となっていた。

高橋誠社長は「総務省から現地に駆けつけていただき、いろいろと指摘をいただきながら対応している。

安易な表現で公表すると、かえって混乱を招く可能性があると考え、できるだけ慎重に広報活動をしていたが、総務省から『もう少しお客さま目線で広報すべき』といったお叱りも受けた。

1時間おきにお知らせを更新してきたが、その内容もできるだけ復旧時間なども記載した形で、3日1時から対応するようにした。

総務省からは、かなりのポジションの方がお見えになり、話を伺っている。そこで情報を共有することで、連携しながらしっかり対応していきたい」としていた。

総務省から担当者が駆けつけるというのはかなり異例のようだ。

高橋社長は「現場に、総務省の方が来られるのは、初めての経験。3000万を超えるユーザーにご迷惑をかけ、しかも長時間になってしまった。

土曜・日曜であり、沖縄や奄美のほうに台風が来てるとのことで、総務省さんからは最初に早期復旧と、復旧時間までの明示、もうひとつ、台風が来ている沖縄・奄美への対応を急ぐように、とのことだった」と語る。

派遣員を出しことについて、金子総務大臣は「総務省としては、障害発生の報告を受け、早期の復旧に向けて全力で取り組むとともに、利用者に細かい情報の周知を丁寧に行うことを要請していた。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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