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ドコモが5G SAをデモ。スライシングはお金になるのか 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.452

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2022/01/22(vol.452)

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《目次》

1.アメリカ5G周波数で全日空と日航がボーイング777欠航騒動

-----6G時代に向けて課題となる干渉とオークション問題

2.NTTドコモが5G SAによる「スライシング」をデモ

------高品質ネットワークサービスは「お金」になるのか

3.西新宿エリアで5Gを活用した自動運転移動プロジェクトが始動

-----C-V2X実現に向けて自動車メーカーと通信業界は歩み寄れるのか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.アメリカ5G周波数で全日空と日航がボーイング777欠航騒動

-----6G時代に向けて課題となる干渉とオークション問題

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アメリカで、ベライゾンとAT&Tが5Gサービスで使用する「Cバンド」がボーイング777の電波高度計に誤作動を起こす可能性があるとして、 米国航空当局(FAA)が使用の待ったをかけた。アメリカの航空会社だけにとどまらず、全日本空輸や日本航空もアメリカにボーイング777を飛ばしていることから欠航を余儀なくされた。

その後、ベライゾンとAT&TがCバンドの運用を延期したことから騒動はいったん収まり、ボーイング777の運航が再開された。

Cバンドは世界各国のキャリアでも利用され、日本でも主要なバンドとして位置づけられている。ベライゾンとAT&Tは「Cバンドは世界で利用されており、影響はない」と主張したようだが、両社はエリアカバーを広くとろうと出力を上げて運用したかったようだ。周波数帯は世界と一緒でも「出力が強すぎる」ということでFAAから待ったがかかった。

ベライゾンとAT&Tとしては、T-Mobileと競争していることもあり、一刻も早く運用を行いたいはずだ。ボーイング777に影響が出るかも知れないということで、空港周辺に基地局を増やし、出力を落としたかたちで運用するには時間もコストもかかってしまう。

なんせ、ベライゾンとAT&Tは電波オークションで、この周波数帯を落札して使おうとしている。大金を積んで取得した周波数帯が使えないとなれば、怒りも頂点に達するだろう。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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