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販売再開も京セラの勇み足でバルミューダのイメージダウンに 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.451

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2022/01/15(vol.451)

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《目次》

1.「BALMUDA Phone」が技適問題で販売停止から再開へ

-----京セラの勇み足がバルミューダのイメージダウンに

2.ソニーがSONYロゴをつけたwena腕時計を1000本限定販売

------それより、XperiaのWear OSスマートウォッチはまだか

3.KDDIがタイ・バンコクにデータセンターを新設

-----実はタイは世界でも屈指のモバイル先進国だった

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.「BALMUDA Phone」が技適問題で販売停止から再開へ

-----京セラの勇み足がバルミューダのイメージダウンに

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バルミューダのスマートフォン「BALMUDA Phone」が1月上旬に販売停止となったのち、14日に販売再開となった。

原因は一部の周波数帯域で干渉ノイズが許容値を超える可能性があったという。通話やデータ通信などには影響がなく、ユーザーが困るようなことは発生しなかったようだ。

今回のいきさつとしては、製造を担当する京セラがミスに気がつき、バルミューダとソフトバンクに連絡。まずはショップ店頭で販売停止となり、その状況がSNSにアップされ、メディアが広報に問い合わせ、記事化されたという流れだ。

わずか1週間程度でアップデートにより対処できたのは素晴らしいが、メディア対応という点においては、いささか反省すべき点が残ってしまった。

そもそも、今回のトラブルはユーザーに被害が起きることもなく、実際はたいしたことない内容だ。あわててショップに販売停止させる必要があったのか。

あらかじめソフトウェアアップデートを用意しておき、配布時に技適を満たしていなかったので修正したという案内をすれば良かったのではないか。

今回、ショップでの販売停止の告知がSNSでアップされ、変な話が拡散されてしまったことで、バルミューダのイメージがまたも毀損してしまった。

しかも、3連休中に盛り上がってしまったため、ネタ枯れで困っている月曜日のテレビのニュース番組が飛びついてしまった。内容としては大したトラブルでもないのに「バルミューダのスマートフォンが販売停止になった」という事実だけがテレビで拡散。さらに各局がYouTubeに動画を流すものだから、一般的にも広がるようになってしまった。

なんだか京セラの勇み足になっていた感がある。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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