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Xperiaシェア1位も今さら感あるあのデバイスに不安感 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.445

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2021/11/27(vol.445)

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《目次》

1.XperiaがAndroidスマホ販売シェア1位に浮上

-----今さら感強い「Xperia View」に不安要素

2.NTTドコモが電波オークションに前向きな姿勢

------楽天・三木谷社長が「大反対」と噛みつく

3.マイクロソフトが教育市場向けを強化

-----全国自治体44%が「通信環境」に不満

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.XperiaがAndroidスマホ販売シェア1位に浮上

-----今さら感強い「Xperia View」に不安要素

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MM総研が2021年度上期(2021年4月~9月)の国内携帯電話端末の出荷台数を発表。スマートフォン出荷台数で、ソニーがAndoridスマートフォンで1位となり、これまで1位をキープしていたシャープは2位に陥落した。

ソニーとしては、Xperia 10 IIIやXperia Ace IIなどが好調なのだろう。低価格路線でユーザーが手が届きやすいとともにサブブランドやMVNOなどの販路拡大もあって、販売台数を伸ばしたようだ。

他社が得意としていた「ミドルクラスで台数を稼ぐ」という戦略が、ようやくソニーでも成功を収めつつあるのだろう。

スマートフォンメーカーとしては「ハイエンドでメーカーとしてのブランド力を訴求しつつ、ミドルクラスで台数を稼ぐ」というのが定番の勝ちパターンとなりつつある。10年連続、スマートフォン出荷台数1位のアップルも毎年、秋にハイエンドとして新製品を投入しつつも、しっかりと台数を稼いでいるのは今年であればiPhone SE、最近であれば1円で売られることも珍しくなくなったiPhone 12 miniではないか。

ソニーとしてはXperia 1 IIIやXperia 5 IIIといったハイエンド路線も支持されているなか、さらに上をいくXperia PRO-Iも投入してきた。ソニーはXperia PRO-Iに関してはグローバルでもチカラが入っているようで、YouTubeには世界各国からレビュー動画が上がっている。

コメントを見ても、英語などで「ソニーらしい製品」と絶賛されているのを見ると、ユーザーに「わかりやすく、ソニーとしての個性があるスマホ」として認識されているようだ。

ただ、一方で、VRヘッドセット「Xperia View」が、なぜ、このタイミングに発売になったのが、いまいち、よくわからない。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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