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「OK、グーグル。コーヒーいれて」スマートコーヒーメーカーを試してみた

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト
プラススタイルが販売するスマートコーヒーメーカー
プラススタイルが販売するスマートコーヒーメーカー

 さまざまなものがインターネットにつながる「IoT」が広がる中、ついにコーヒーメーカーが通信機能を備え、スマホのアプリと繋がるようになった。

 プラススタイルが提供する「スマート全自動コーヒーメーカー」は、スマホのアプリとつながり、遠隔で操作ができるというものだ。

 コーヒーメーカーは豆を挽くミル機能を供えており、挽きたてのコーヒーを毎朝、楽しむことが可能だ。

 では、コーヒーメーカーが「スマート化」すると何が便利なのか。

 スマート全自動コーヒーメーカーでは、プラススタイルが提供するアプリと連動するので、遠隔でコーヒーメーカーを操作することが可能だ。例えば、夜、寝る前にキッチンにあるコーヒーメーカーにコーヒー豆と水をセットしておく。

 朝、寝室で目覚めた時に、スマホのアプリを開き、「電源をオン」すれば、すぐにコーヒーが挽かれ、寝室からキッチンに移動した時には、いれたてのコーヒーが入っている状態にできるというわけだ。もちろん、スマホで予め、コーヒーメーカーをオンする時間をセットするということも可能だ。

 また、スマートスピーカーの「Google Home」と「Amazon Alexa」にも対応しているので「OK Google、コーヒーをいれて」とスマートスピーカーに話しかければ、スマホやコーヒーメーカー本体を触らなくても、操作可能になる。

 

 実際にアプリを使ってコーヒーを淹れてみたが、確かに遠隔で操作できるのは便利だ。

 ただ、コーヒー豆と水は予め、必要な量をセットしておく必要がある。背面にあるタンク自体は6杯分、貯めておくことができるのだが、アプリで「2杯」とセットしても、6杯分の水を全て使い切ってしまう。この辺り、最初に戸惑ってしまうのだが、すぐに慣れることだろう。

 ちなみに、フィルターはペーパー式ではなく、金属のフィルターとなっており、コーヒーを淹れた後に毎回、洗浄が必要だ。食器洗い乾燥機は使えず、手洗いとなる。

金属製のフィルターで抽出する。
金属製のフィルターで抽出する。

 実際に使ってみて感じたのは、コーヒー豆と水を大量にセットしておき、必要なとき、必要な量のコーヒーを挽けると便利そうだなぁ、ということだった。家族がいた場合、1杯だけでいい時もあれば、2杯、必要な時もある。その時々に応じて、遠隔でコーヒーをいれる杯数を変えられると相当、便利だろう。

 ただ、この製品は1万3800円(税込、現在は1万1800円で販売中)とリーズナブルなのが特徴でもある。コーヒー豆が挽けて、遠隔操作ができるスマートコーヒーメーカーとしては、かなりコストパフォーマンスは良いのではないか。ちなみに出来上がるコーヒーはとても香ばしく、毎日、コーヒーを飲む人にとっても満足のいく味わいであった。

ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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