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ドコモが仕事納め返上でギガホ60GB増量の奇襲攻撃 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.353

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2019/12/28(vol.353)

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《目次》

1.NTTドコモが年末駆け込みで「ギガホ60GB」キャンペーンを発表

━━5Gで「ゼロレーティング規制」は無用の長物になるか

2.2019年ガッカリ大賞は9月20日の「5Gプレサービス」

━━このまま、ニッポンの5Gは世界に取り残されるのか

3.ガッカリだけど、妙に納得の「楽天モバイル、商用化延期」

━━虚勢を張る三木谷節は、どこまで通用するのか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.NTTドコモが年末駆け込みで「ギガホ60GB」キャンペーンを発表

━━5Gで「ゼロレーティング規制」は無用の長物になるか

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世間では仕事納めで缶ビールを開けているのではないかというタイミングで、LINEが鳴った。NTTドコモから「ギガホ増量キャンペーン!月60GB使える!」という告知メッセージが届いたのだった。まさか、メディア向けの案内より前に、LINEでこんなキャンペーンを知らされるとは思わなかった。まさに年末ギリギリの奇襲攻撃と言える。

今回、30GBから倍増した60GBということもあり、相当なインパクトだといえる。条件も「ギガホを契約していればいい」ということで、すべてのギガホユーザーが適用になるという大盤振る舞いだ。

NTTドコモでは、2020年3月末までにギガホ・ギガライトの契約数を1700万回線という目標を掲げており、目標達成のためのテコ入れという見方もできそうだ。

一方、ソフトバンクやKDDIにとってみれば、仕事納めの12月27日に突然、発表されたキャペーンに空いた口が塞がらないだろう。しかも、キャンペーンの開始日は1月1日。通常、用意周到で、キャンペーンを告知し、展開するNTTドコモではありえないタイムスケジュールだ。年末年始を挟むとなると、月間50GBの「ウルトラギガモンスター+」を手掛けるソフトバンクがすぐに対抗策を打ち出すのは難しいのではないか。

5G時代を前にして、各キャリアとも大容量プランを展開してきた。現状、NTTドコモとソフトバンクにはデータ容量に制限があり、「auデータMAXpro」を展開するKDDIも、テザリングのデータ容量に制限があるが、5G時代にはいずれも制限がなく、完全使い放題になっていくのではないか。

今週、総務省ではゼロレーティングに規制をかけ、動画見放題などのサービスに対して、データ容量が超過した際には、対象となる動画サービスも速度制限をすべきというとした。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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