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ベッキー「mineo」CM契約打ち切り騒動の舞台裏 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.164

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト
アリじゃなかった。

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2016/01/30(vol.164)

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《目次》

1. ベッキー「mineo」CM契約打ち切り騒動の舞台裏

━━沈静化を待つも、相次ぐ週刊文春報道で苦渋の決断

2. NTTドコモが「月額5000円以下プラン」を無理矢理実現

━━総務省対策に追われ、学割キャンペーンは準備不足が露呈

3. 楽天モバイルが「音声通話5分かけ放題」を提供開始

━━HLR/HSS開放問題に一石を投じる、大胆な戦略

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1. ベッキー「mineo」CM契約打ち切りの舞台裏

━━沈静化を待つも、相次ぐ週刊文春報道で苦渋の決断

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年明けから、いまだに話題の尽きないベッキー騒動。LINEのセキュリティ問題まで発展しているが、スマホ業界的には、ケイ・オプティコムがベッキーをCMに起用していたため、降板騒動が注目を浴びた。

週刊文春の報道後、ケイ・オプティコムはしばらく静観の構えを見せたが、1月21日になって、ベッキーとのCM契約を更新しないと明らかにした。

同社としても、今回の一件は苦渋の決断だったようだ。

同社、モバイル事業戦略グループ、津田和佳氏は「ベッキーさんと有吉さんを広告に起用していたが、1月で契約を切った。次のCMに向けて準備をしていたが、こういった状況になったので、社内で議論を重ね、見送りを決めた。準備していたものをやり直すようなこともあり、バタバタしているが、商戦期に向けていろいろなことをやっていきたい」と語った。

実際のところ、ケイ・オプティコムとしては、騒動が収まれば、そのまま、ベッキーを継続して起用するつもりだったようだ。もともと、昨年のCM開始時は、ベッキーと有吉弘行の二人体制であったが「二人とも人気者であり、同時にスケジュールを合わせてCM撮影するのが難しかった」(同社関係者)といい、契約更新時には世間的に好感度が高いベッキーに一本化する計画をしていたという。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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