アップル純正ブサイク充電ケースを試してみた

ネット上で物議を醸している背面の出っ張り
ネット上で物議を醸している背面の出っ張り

12月8日、突然、発表になったアップルの純正バッテリーケース。発表されるやいなや「ダサすぎる」「アップル、血迷ったか」「アップルがこんなデザインをするなんて」とデザインに対する批判がネット上で殺到していた。

確かにウェブ上の画像を見ると、背面部分が電池の形状に盛り上がっており、お世辞とも美しいとは言い難い。果たして、アップルはどんな意図があって、こんなデザインをしたのか。

さっそく、Apple Store銀座でバッテリーケースを購入し、使ってみることにした。バッテリーケースはホワイトとグレーの2色が用意され、iPhone 6とiPhone 6sのみに対応する。価格は1万1800円(税別)とかなりお高めだ。USB端子が備わっているモバイルバッテリーは安価なものが多いが、それらに比べても、「高い」と言わざるをえない。

アップル純正バッテリーケースは、シリコン製でしっとりとした触感になっている。ホワイトは美しいが、使っていくうちに汚れてきそうなので、今回はグレーを購入してみた。

実際に装着する際には、ケースの上部を曲げて、iPhone 6sをスライドさせて入れる。背面がすべてバッテリーだと固くなってしまい、ケースを曲げて挿入するといったことができなくなる。あえて上部は曲がるようにして、スムーズに装着できるように配慮しているのかもしれない。

lightning端子が内蔵されている
lightning端子が内蔵されている

挿入してみると、画面上に本体とバッテリーケースの電池残量が表示される。電池残量は画面を上から下にスワイプして表示される「今日」という項目からも確認ができる。装着すると、バッテリーケースの残量が減っていき、本体のバッテリーが充電されていくのがわかる。このバッテリーケースの残量もしっかりと画面上で確認できるというのは、アップル純正ならではだろう。

本体の充電ケーブルがそのまま使えるが、ヘッドフォンを挿入しにくくなる
本体の充電ケーブルがそのまま使えるが、ヘッドフォンを挿入しにくくなる

バッテリーケースを装着すると、本体の下の部分がやや長くなってしまう。これにより影響を受けているのがヘッドフォン端子だ。ヘッドフォン端子の挿入部分が長いトンネルのようになってしまっているのだ。

この場合、iPhoneに付属するヘッドフォンなら問題ないかもしれないが、コネクタ部分が直線ではなく、折れ曲がっていたり、太くなっているヘッドフォンだと挿入することができなくなってしまう。このあたりは、自分の使っているヘッドフォンをしっかりと確認したほうがいいだろう。

アップル純正で気に入っているのが、充電端子だ。本体と同じく、Lightning端子であるため、充電ケーブルをそのまま利用できるという点がありがたい。

iPhoneのバッテリーケースは様々なメーカーから発売されているが、いずれもmicroUSBケーブルでの充電が必要となるため、2種類のケーブルを持ち歩く必要があった。アップル純正バッテリーケースであれば、Lightningケーブルを1本で済むというのは地味に便利だ。

バッテリー容量としては本体だけであればインターネット通信が10時間つかえるところをバッテリーケースを併用すると18時間に伸びるという。

本体とバッテリーケースの両方の残量を確認できる
本体とバッテリーケースの両方の残量を確認できる

アップル純正であるため、充電ケーブルが1本で済む、バッテリー残量を確認しやすいというメリットがある一方で、ヘッドフォンを使う上では注意が必要なのが欠点と言える。

これで、「アップルならではクールなデザイン」であれば、多少高くても文句はないかもしれないが、やはり実際に使ってみても「なんで、こんな形になったのだろうか」という疑問は尽きない。「他社が持つ、デザインの特許に触れないため」とか「アンテナとの干渉を避けるため」といった理由も思いつくが、やはりiPhoneユーザーにとってみると、かなり悩ましい周辺機器と言えそうだ。

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『iPhone5から始まる!スマホ最終戦争』(日本経済新聞出版社刊)がある。

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