iPhone 6 /6Plusを1週間、使ってみた
9日にアップルが発表した「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を1週間、使う機会を得た。これまで1年間、iPhone 5sのユーザーであったが、とても満足して使っている。
特にお気に入りはiPhone 6だ。4.7インチに大画面化されたが、手に持った感じはあまり大きくなった印象はなく、iPhone 5sとの違和感はあまりない。おそらく、本体が薄型化され、さらに側面が丸みを帯びたデザインになっているからだろう。iPhone 5sユーザーなら、すんなりiPhone 6を受け入れられるはずだ。
一方、1週間使ってもなお「大きい」と感じたのがiPhone 6 Plus。5.5インチで、本体は薄く、側面も丸みを帯びているのだが、正直言って、片手での操作はかなりの慣れが必要だ。今回、ホームボタンを2回タッチすると表示が下半分にズレる機能も備わっているが、片手でアイコンをタッチしたり、文字入力するにはかなりつらい。
だが、一方で5.5インチの大画面は素晴らしい。映像コンテンツや電子書籍などは見やすく、これがあれば7インチクラスのタブレットは不要と思えるサイズ感となっている。
ちなみに、男性のYシャツやズボンの尻ポケットにも入れてみたが、何とか入るサイズであった。ネットで話題のロッテ「ガーナチョコレート」を比較してみたが、iPhone 6 Plusのほうがちょっと小さかった。
iPhone 6 /6 Plusともに画面部分がなめらかに処理されており、とにかく「美しいスマホ」に仕上がっている。iPhone 5sでも満足度が高いデザインであったが、iPhone 6 /6 Plusになって、質感はさらに向上したと思える。
カメラに関しては、画素数は従来通りの8メガピクセルであるが、新型センサーを搭載し、手ぶれなどの撮影に強くなっている。
特に面白いのが「タイムラプス」撮影だ。撮影した動画を早送り再生できる機能であるが、高速道路を走行中のクルマからの風景や、飛行機の離陸時、スクランブル交差点を人が行き交う様子を撮影すると、被写体がちょこまか動く様子がとにかく楽しい。また、iPhone 6 / 6 Plusでは自分撮りの機能も1秒に10枚撮影できるなど強化されている。
とにかく「何も考えず、簡単に綺麗に撮れるカメラ」として申し分のない出来に仕上がっている。
また、使っていて、便利なのがiMessageだ。今回から、簡単にボイスメッセージや動画、静止画、現在地が送れるようになった。LINEやFacebookメッセンジャーでも同様のことは行えるが、サブメニューから呼び出したりと結構、面倒だ。
しかし、iMessageではとにかく簡単に片手操作で行えるのが魅力で、素早いレスポンスで会話を楽しめるようになる。
あまりに簡単すぎて、間違って送ってしまいそうにもなるが、このスピーディーさはかなり快適だ。
iPhone 6 / 6 Plusは既存のiPhoneユーザーが機種変更しても満足できるし、スマホが初めてと言う人にとっても余計な設定メニューが少なくわかりやすくできている。まさにiPhone 6 / 6 Plusは完成度がさらに高まったと言えそうだ。