ニャンコは猫の行動学 ワンコは犬の行動学がある...それでも仲良くなれるのか?

(写真:アフロ)

コロナ禍でペットブームになっています。

自宅にいる時間が増えましたし、それで温かみのあるものと触れ合いたいという欲求が強くなりますね。そんな中、猫も犬も飼いたいと思っている人が多くいると思います。

ニャンコは猫語をワンコは犬語を話しているのに仲良くなれるのか?を今日は考えてみましょう。ここでの「猫語」「犬語」とはそれぞれの行動様式のことを指します。

猫と犬は仲良くなれない?

基本的には猫と犬とは仲良くなれません。

同じ部屋にいてもたいてい猫は棚の上にいて、犬は床に寝そべっています。それでも仲良くしているといえるかもしれません。なぜ、仲良くなれないのかを見ていきましょう(工夫すれば仲良くなれる方法もあります。それは後に書きます)。

猫は単独で犬は群れで

写真:PantherMedia/イメージマート

猫と犬では動物行動学に見て、社会構造が違います。

猫科の動物はライオンを例外に、基本的には単独で狩りをします。同じ種の他のメンバーと接触するのは、テリトリー争いや、交配や子育てのときだけです。

それに引き換え、犬は群れ社会の動物です。順位を決めて狩りをします。それで犬同士のメンバーの衝突を最小限にします。

このように、猫は単独で暮らしているので、それほどコミュニケーションが必要ないですが、犬は群れなので、コミュニケーションが必要です。猫語と犬語がこのように違うのです。では、具体的に見ていきましょう。

シッポを振るのは猫と犬では正反対の意味?

写真:PantherMedia/イメージマート

犬の場合の多くは、シッポを振るときは「距離を縮める」ときに使います(たまに、威嚇のときに、シッポを膨らませて振るときもありますが、それほど頻度が高くないです)。友好的なときに使われることが大半です。

一方、猫の場合は、「距離を離す」ときに使います。相手に近づいてもらいたくないときに、猫はシッポを振ります。診察室で、猫がパタパタとシッポを振り始めると機嫌が悪くなってきたなと思って、迅速に終わらせます。

仰向けの姿勢は猫と犬では正反対の意味?

写真:アフロ

猫が仰向けになるのは、服従の意味の他にもあります。それは獲物を獲得する準備をするときに起こります。鳥やネズミなどを狩る猫は、獲物に飛びかかったあとに、一瞬仰向けに寝ころがり、そして獲物を前足で捕まえます。同時に後ろ足の爪を開いて蹴ります。このため獲物は、命にかかわる部分に負傷することになるのです。

一方、犬が仰向けになるのは服従の意味だけです。

犬は猫が怒っていたけれど、仰向けになったので、和解のための服従だと勘違いして猫の傍に寄ると、爪を出されて痛い目に遭うことになります。

どうしたら猫と犬は仲良くなれるのか?

写真:アフロ

猫と犬は、上記のようにコミュニケーションの違いがあるけれど、それでも仲良く暮らしているケースがあります。どうしたら、仲良くなれるのかを考えていきましょう。

子猫、子犬の頃から一緒に

幼いうちから一緒に暮らしていると、猫と犬とは大人になっても仲良く暮らすことができます。子犬が仰向けに寝ころがった子猫の腹に鼻をすりつける、その結果、痛い目に遭い思い知ります。しかし、幼い子猫の歯も爪も小さいから傷つけられることはめったになく、猫はこんなものだと犬は学習できます。

成猫、成犬になってから一緒に

大人になってから一緒に仲良くさせるのは、かなり難しいです。

猫社会で育った猫は、猫語しかわかりません。犬も犬社会で育った犬は、犬語しかわからないのです。

初めは人が見守る必要があります。喧嘩が始まりそうなら、負けている方を引き離した方がいいです。急いで飼い主が間に入って怪我をすることがあるので、毛布やクッションを投げる、または水をかけるなどで、喧嘩をやめさせましょう。

このようなことを繰り返していくと、そのうち、猫は犬語を犬は猫語を理解できるようになります。

仲良くなると、猫と犬が一緒に寝るようになり、犬が猫を舐めてあげたりするようになることもあります。ニャンコが猫語をワンコが犬語を話していることを理解しておくと、一緒に飼いやすくなりますね。