野良猫を【処分するぞ】というわが国...ニャンコを地域住民として扱っている夢の国は?

イメージ写真(写真:アフロ)

ニュースを読んでいると、野良猫の悲惨な記事で心を痛めることが多くあります。野良猫は、人が飼育放棄などで作り出したものです(日本では、野生の猫は、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコぐらいしかいないのです)。

最近では、京都市内のある公園にいる野良猫の記事がありました。保護活動をしている人に、地元の自治会長から「餌はやらないでくれ。近所から苦情がきてる」などと忠告されたそうです。猫の愛護活動をしている人が「不妊去勢手術を進めながら地域猫として管理していきたい」と自治会長に申し入れました。しかし、そのことは、受け入れられず「あるところに頼んで(猫たちを)処分してもらう」と言われたそうです。

その他にも、東京の小岩では、複数の野良猫が、腎不全などの不審死をしたというのもありました。

筆者は、地域住民と野良猫が、仲良くできないものか、と考えていました。すると、先日、関西ローカルの「ミライヤー」という番組に出演しました。その中のVTRで、野良猫にとっては、夢のような国があったのです。そのことを今日は、紹介します。

ニャンコを地域住民として扱っている夢の国は?

写真:アフロ

ニャンコが丁寧に扱われている国とは、トルコなのです。

トルコ人はみんな猫が大好きです。以前、筆者が旅行でインスタンブールに行ったときに、街には猫があふれていました。猫が日常生活に溶け込んでいます。イスラム教の創始者ムハンマドが猫好きだったのも有名な話です。

特にイスタンブールでは、民家やレストランなど街中を縦横無尽に行き交い、自由気ままに暮らしていました。そんな中で日本にはない猫のためのものがあるのです。それを見ていきましょう。

・猫専用の救急車

トルコの人は、「猫は街の住民」と思っているので、野良猫がけがをしたり、具合が悪そうだと、住民が行政に連絡します。すると、移動動物病院のように、猫専用の救急車が来るのです。簡単な治療は救急車内で行っていました。

・野良猫を無料で診察する公務員の獣医師

その救急車に乗っているのは、トルコの公務員の獣医師でした。救急車内で治療が無理な場合は、動物病院に猫を連れて帰っていました。トルコの人は、税金で野良猫の保護や治療をしてもいいという文化なので、このようなことができるのでしょう。次は、トルコ在住の人の動画を見てみましょう。

トルコの犬猫事情。自治体が行なっている動物に対する待遇がスゴイよ。(投稿者に許可を得ています)

この動画は、アンタルヤに住んでいる日本人が、トルコにあって日本にないものを紹介しています。以下です。

・犬猫用リサイクルボックス

提供:Yucesan Industries JSC/Shutterstock/アフロ

上記の写真で、犬猫用の自動販売機のようなものです。自治体が設置しています。ペットボトルを入れると、動画をご覧になるとわかりますが、下の方の皿にペットフードが出てきます。この機械は、太陽電池で動いています。ペットボトルは、リサイクルされるのです。イスタンブールなどもあります。

・自治体がペットフードと水を用意

公園などのパブリックスペースに自治体が、ペットフードや水を用意しています。餌やりについて、地域住民と揉めないのですね。

・自治体が、公園などに猫ハウスを設置

猫専用の公園でなく、普通の公園に動画で紹介したような猫ハウスがあるそうです。野良猫は、ここで雨風をしのぐでしょう。

映画『猫が教えてくれたこと』

インスタンブールで暮らす猫の映画をご紹介します。

地域住民と溶け込んで、愛されて猫は暮らしています。

『猫が教えてくれたこと』(原題の「Kedi」はトルコ語で「ネコ」という意味の単語)で2016年のトルコのドキュメンタリー映画です。古くから猫に優しい街として知られるイスタンブールで、生まれも育ちも全く違う7匹の猫を豊かに描いた作品です。人と猫との幸せな関係がわかります。

まとめ

イスタンブールの猫とおじさん
イスタンブールの猫とおじさん写真:ロイター/アフロ

日本とトルコは宗教も違うし、猫に対する文化も違います。

日本には、猫が苦手な人、猫アレルギーの人も住んでいることは理解しています。しかし、野良猫は、人が作り出したものなのです。

だから、トルコのようにいかなくても、日本独自の猫に理解のある国になることもできるはずです。地域社会で生活している猫が、住民と仲良くできる秘訣をこのトルコがヒントになるかと考えてご紹介しました。

日本で野良猫の虐待や不審死などがなくなりますように。