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コロナ禍で癒やしのペット需要が急上昇 でも飼いたい人は「3つの約束」の守ってね!

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

気がついたら、新型コロナウイルスのパンデミックが広がっていました。外出自粛になり、会いたい人とも会えない、行きたいところにも行けない。そんな中、見ているだけで癒やされるペットと一緒に暮らしたい気持ちはよく理解できます。これを機に、購入を検討している人もいるでしょう。そこで、幼い頃から動物と一緒に居る生活をしていた筆者が、「3つの約束」を守ってね。

ペットの犬猫人気がにわかに高まっている。ペットショップでの販売数や動物保護団体への譲渡申し込みが増えているというのだ。突然のペットブームの背景にあるのは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要。自宅で過ごす時間が多くなり、主に癒やしとしてペットを求めている。

出典:コロナ禍で高まるペット需要 「命を預かること」飼い主の覚悟に募る懸念

3つの約束

新型コロナウイルスは、まだわからないことが多く、人は不安になりますね。そんな中、ペットを飼ってみたくなります。ペットショップを覗いたら、子犬や子猫が入手困難と張り紙がありました。コロナ禍でペットブームが到来しているのですね。しかし、犬や猫は、いまや10年以上生きる子がほとんど、20年近く生きる子もいます。つまり、犬や猫と一緒に暮らすことは長年にわたり「命を預かる」ですね。

「病気」をします

ペットを購入したときは、もふもふしていて、かわいいです。でも、その子に合ったものを食べさせないと、下痢をしたり、嘔吐をしたりします。科学的に正しいといわれる飼い方をしていても生きているものなので、やはり以下のような病気をするのです。

・シニアになると、猫も犬もがんになりやすいです。

・シニアになると、猫も犬も心臓疾患になりやすいです。

・シニアになると、猫は特に慢性腎不全になりやすいです。

・大型犬は、股関節炎などの関節炎になりやすいです。

・柴犬などの日本犬は、認知症になりやすく、ぐるぐると回ることもあります。

このような病気は、どの子にも起こる可能性があり、決して珍しいことではないのです。その都度、動物病院に連れて行く時間を取り、そして、治療費もかかります。

「老い」もあります

朝、起きたら庭でポチが亡くなっていたとか、そういえば、猫のミーは、最近、家に帰って来ないね、という話は、昭和の時代はありました。あの頃は、ペットに対して「老犬」「老猫」「老い」という言葉はほとんど使わなかったです。飼い主は、「この子らは、老けないのでいいね」と言っていました。しかし、人間と一緒で平均寿命が劇的に伸び、飼い主が室内飼いをするのが一般的な現在、 シニアになると以下のことが起こります。

・四肢が弱くなります。

・後肢の踏ん張りが弱くなります。

・寝たきりになることもあります。

・膀胱の収縮が弱くなるので、オシッコの回数が増えます。オシッコを漏らすことが多くなります。

・肛門括約筋の収縮が弱くなるので、トイレに行こうとしてポロッと漏らします。

このようなことが、どんな子にもシニアになると起こる可能性があるのです。生き物が長い時間を生きると起こる生理現象です。人も同じですよね。犬や猫も老いがあるのです。

命が尽きるまでずっと飼い主でいてね

女性であれば、子どもが産まれて母親になっときでも、「今日は、同窓会があるから、遅く帰る」とか「出張があるので一泊になる」などがあります。そのとき、小さな子どもをひとりで残して家を空けるわけには、いきませんね。その都度、対策を考えますね。犬や猫もそれと同じで、10年以上生きるので、以下のように飼い主側にもいろいろと起こる可能性があります。

・旅行に行きます。

・仕事で出張があります。

・飼い主が病気で入院します。

・親子の介護で忙しくなります。

・子どもが病気になります。

このようなことが飼い主の身の上に起こるかもしれません。そんなときでも、ペットたちは、傍らで生き続けるのです。以下のような対策を取っておいてくださいね。

・適切なペットホテルを見つけておきましょう。

・ペットと一緒に泊まれるホテルを探しておきましょう。

・ペットのことをよく理解してくれるペットシッターさんを見つけておきましょう。

(私が、旅行するときは、ペットシッターさんに頼んでいます。留守中の愛犬の様子を、動画で送ってくれたりもします。)

・知り合いで、ペットの面倒を見てくれる人を探しておきましょう。

まとめ

毎日、犬や猫に関わる仕事をしています。そして、自宅でも老犬を飼っていますが、やはりペットがいる人生が、豊かで素晴らしいと思います。彼らは愛おしいです。ただ、それには、責任が伴いますね。「病気をします」「老いもあります」「命が尽きるまでずぅと飼い主でいてください」という「3つの約束」できないで、小さなペットを手に入れた飼い主が、こんなはずではなかったと責任を放棄しないことを切に願っています。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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