猫コロナウイルスの消毒方法 どんなタオルを使うかで動物病院の衛生管理がわかる?

(写真:アフロ)

ヒトの方で、新型コロナウイルス感染症に関する報道が連日続いています。猫にもコロナウイルスがあり実は多くの野良猫が保有しています。ただ、猫―ヒト間では、いまのところコロナウイルスは、感染しません。1月21日に以下にも書いています。

猫-ヒト間でコロナウイルスは伝染する? 飼い主が知っておきたい基礎知識

猫のコロナウイルスは消毒して、他の猫に感染させないことが大切。猫コロナウイルスは、変異して猫伝染性腹膜炎ウイルスになるからです。猫伝染性腹膜炎を発症するとかなりの確率で、命を落とします。猫―猫間で、感染させない。そのためには、消毒の仕方を熟知しておくことです。その前にコロナウイルスの形態を勉強しましょう。

コロナウイルスとは?

電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で、表面には突起が見られる。形態が王冠“crown”に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する“corona”という名前が付けられた。ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類される。脂質二重膜のエンベロープの中にNucleocapsid(N)蛋白に巻きついたプラス鎖の一本鎖RNAのゲノムがあり、エンベロープ表面にはSpike(S)蛋白、Envelope(E)蛋白、Membrane(M)蛋白が配置されている

出典:NIID 国立感染症研究所 コロナウイルスとは
[https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html コロナウイルス NIID国立感染症研究所
[https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html コロナウイルス NIID国立感染症研究所

コロナウイルスの表面はエンベロープと呼ばれる脂質が、アルコールによる消毒が可能です。洗剤などの界面活性剤にも弱いのです。

猫のトイレの掃除の仕方

猫のコロナウイルスは、ウンチにも排泄されるので、トイレの掃除は大切です。

・猫がウンチをしたら、すみやかに取る。

・猫のトイレを毎日、洗剤で洗う(コロナウイルスは、界面活性剤に弱い)。

・タオルなどは、使わず、全て使い捨てのペーパータオルで行う。

濡れている場合は、ウイルスの生存期間が延びている

・アルコール(70%)で消毒(エンベロープは、アルコールに弱い)をして、使い捨てのペーパータオルでアルコールも拭いておく。

・次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)(ハイター)で消毒して、使い捨てのペーパータオルで拭く。

このように、科学的な知識を持って、猫のトイレを掃除すれば、トイレの中でコロナウイルスが増えることがないし、他の猫に感染させる可能性も少なくなります。

通っている動物病院が衛生管理の意識が高いかを見分ける方法

洗面所のタオルを見ると、その動物病院の衛生管理を知ることができます。以下のどちらでしょうか。

1、布タオルが置いてある。

2、使い捨てペーパータオル

手洗いをした後に、何で拭くかで、大きな問題があります。

1、布タオルが置いてある。

ウイルス残存リスクが高いです。また、濡れている場合は、ウイルスの生存期間が延びている可能性もあります。備え付けのタオルは、衛生面を考えるとよくないと私は考えます。

2、使い捨てペーパータオル

前の人が手を洗ってウイルスが残っていることもなく、手を乾燥させることができます。ペーパータオルで手を乾燥させておかないと、手にまだウイルスが残っている可能性もあるので、しつかり水分を拭きとりましょう。

まとめ

ヒトの世界では、新型コロナウイルスが猛威をふるっています。猫コロナウイルスは、ヒトには感染しませんが、同じコロナウイルスなので、消毒のことを科学的に知って、猫―猫間で、感染させないようにしましょう。猫コロナウイルスは、変異して猫伝染性腹膜ウイルスになり、発病すると命に関わるからです。多頭飼いの人は、続けて伝染性腹膜炎が出ることがあります。猫がいる周りの消毒の知識は侮れないのです。