嘘だらけの口コミに騙されないために。

(写真:アフロ)

こんな笑い話があります。

ある食品メーカーで、パプリカを使った子供向けレシピの開発を進めていたのですが、上層部に提案するとある役員から「パプリカなんて、結局ピーマンだろう? こどもはピーマンが嫌い、そう決まっているんだ。それより、昨日テレビで、キノコは流行しているって言っていたぞ。3歳位の子供たちが『キノコ好きーー』って。キノコのレシピにしたらどうだ?」と無茶を言われました。

役員の思いつきに困った現場サイドは頭を抱えます。

そこで、「子供のピーマン嫌いを治したい。黄色や赤などカラフルで楽しいイメージのパプリカを好きになってもらうことで、栄養のあるピーマンも食べれるようになってほしい」と言う趣旨の街角コメントいくつか集めて「そもそも、こうしたコメントからプロジェクトがスタートしたんです」と押し戻します。

もちろん、テレビ番組のコメント撮りも、周囲のヒアリングも、ほんの一部の意見であることは言うまでもありません。冷静な人であれば、「ヒアリングしたのは何人ですか?」「反対の意見は、出なかったんですか?」と問い返してくるはず。ですがそんな聡明な人はまずいません。そのことはマスコミ報道やネット記事を鵜呑みにしてしまう人が、ひごろからこれだけいると言う事実が、裏付けています。

よくテレビのバラエティーやニュース番組で街頭インタビュー映像を見かけますよね。

「この件について、街角の声を聞いていました」

「やっぱりよくないよね、あれは」(新橋の酔っ払いおじさん)

「個人的に、どうかと思いますね」(住宅街のマダム)

といった感じ。あれを見ると、ついつい「そうか、世の中の人は否定的な否定的なんだな」と、感じてしまいます。

よく考えれば、こうした手法はツッコミどころ満載なわけです。世の中の人すべてにアンケートを取ったわけではないし、インタビューに答えた人すべてをオンエアーしているわけではない。極めて恣意的に、都合の良い声だけをピックアップして放送しているわけです。

だけれども、そこには不思議な説得力が生まれます。

企業が公式に言うことを信じないくせに、口コミ投稿と言うだけで無条件に信じてしまう人は実に多いのです(そこにどれだけのお金が動いていようとも)。

この手法は、日々のコミュニケーションにも役立てることができます。

具体的にはどうしても旗色が悪かったら、「周囲に軽く

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《15万部「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」》《35万部「察しない男 説明しない女」》角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「男女コミュニケーション」「きょうだい型(生まれ順)性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。