「していただきたい」「可能ですか」は間違った頼み方?

(写真:アフロ)

最近、人から送られてくるメール・メッセージで、気になる言い回しがあります。それが「~~していただきたいです」「~~してほしいです」というもの。

例えば、「~~までに送っていただきたいです」「この部分を埋めてご返信願いたいです」といった感じ。つまりは「こういうことをしてくれないか」という依頼のメッセージです。

私は常々、「~~してもらうことは可能ですか?」という言い回しには目くじらを立てています。

「~~までに送ってもらうことは可能ですか?」は、”頼んで”ないのです。可能か不可能かを尋ねているに過ぎません。ですから、このように問われると、「確かに可能です。でもやらないかもしれません」と意地悪を言いたくなってしまう性癖があります(実際には言いませんが)。

この言い回しに似た違和感を、「~~していただきたいです」にも感じるのです。

要は「きちんと頼もう」ということ。

たとえば、そうですね、「返事をください」という依頼を誰かにするとしましょう。その場合、最も強い言い方は「返事をくれ」です。丁寧に言うなら「返事をください」でしょうか。あるいは「返事をいただけますか?」とかもいいでしょう。

これが、

返事をもらうことは可能ですか?

となると、本当に返事を欲しいのかがとたんにあいまいになります。

送っている方の気持ちを勘ぐれば、「単に可能か不可能を聞いているだけで、私が心から返事を欲しいわけではない。返事をするかどうかはそちら次第だ」というような、卑怯さを感じてしまうのです。「断られたらイヤだな」「返事は出来ません、と言われても傷つきたくないな」という弱腰も、匂い立ちます。

もちろん、書いた人はそんなことは思っていないかもしれない。むしろ強く返事を求めているかもしれない。でもこの言い回しからは、少なくとも「返事をください」というピュアな依頼にはない、ざらりとした雑味が感じられるということです。

いっぽうで、冒頭でとりあげた、

返事をいただきたいです

これはこれで問題があります

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《15万部「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」》《35万部「察しない男 説明しない女」》角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「男女コミュニケーション」「きょうだい型(生まれ順)性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。