人はなぜ「長い行列」に並びたがるのか?

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このゴールデンウィーク、各地では、アトラクションにグルメにと長い行列ができました。

有明の「うどん日本一決定戦」では、神戸ぼっかけうどんが一番人気。30メートルもの行列ができたそうです。

駒沢オリンピック公園の「肉フェス」や、六本木ヒルズの「スターウォーズ展」でも、同様の混雑が。さらには、表参道の「アイスモンスター」では、オープン前に整理券をもらって6時間待つ人も出るほど。

ここ数年、こうしたグルメイベントなどの隆盛と共に、行列がふたたび注目されているように感じます。

実際、この時代、行列はもっとも信頼のおける口コミ。

情報化社会とはいえ、グルメガイドや口コミサイトから本当においしい店を見つけるのは一苦労です。ひところ話題になった「ステマ」も気になりますし、目に見えない評判の中には、怪しいものも紛れ込んでいるかもしれない。

その点、行列はなんといってもリアルです。目に見える形で示される、もっとも原始的で、もっとも確かな口コミ。

みんなが評価するものは、いいものに違いない。自分の直感で間違った店に入るよりは、並んでも、失敗はしたくない。

人気店であれば、SNSでも自慢しやすいし、待ったら待っただけ味もおいしく感じます。特にこうしたイベントでは「待つ」のも含めてお祭りなわけです。

実際、前述の有明の「うどん日本一決定戦」で、神戸ぼっかけうどんに並んでいる人に話を聞くと、「一番行列ができているから並んでいます」という答えが返ってきたと言います。

新商品の「品薄商法」にしても、気が遠くなるほど長く続く行列にしても、いわゆる「一見さん」の心をとらえるのには効果的。問題はそのあとで、一度試したお客さんに、いかにしてリピーターになってもらうかが課題と言えるでしょう。

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