「あの鬼婆が死んで嬉しいわ」バーバラ・ブッシュ元大統領夫人の死を喜ぶ大学教授に非難轟々 

大バッシングを受けているジャラール教授(写真はinquisitr.comから)

 「バーバラ・ブッシュは寛大で賢かったけど、夫と一緒に戦争犯罪人(ジョージ・ W・ブッシュ元大統領のこと)を育てた、あきれるような人種差別主義者だったわ」

 バーバラ・ブッシュ元大統領夫人他界の速報が流れた一時間後、投稿されたこのツィートが、アメリカで大きな非難を浴び、今も波紋が続いている。

 ツィートは、カリフォルニア州立大学フレスノ校の英語学部で文芸を教えるランダ・ジャラール教授がつぶやいたものだ。

 ジャラール教授が、バーバラ夫人を“人種差別主義者”と呼んだのは、2005年、夫人が、ハリケーン・カトリーナの被害にあった人々が避難していたヒューストンのアストロドームというアリーナを訪ねた際、「アリーナにいる多くの人たちは、どっちみち貧しかったのよ。だから、アリーナは彼らにとても役立っているわ」と発言していたからだと考えられている。

 ジャラール教授は、さらにこうツィートした。

「あの鬼婆が死んで嬉しいわ。150万人のイラクの人々が死んだように(2003年のイラク侵攻以降、亡くなったイラク人の数は少なくとも150万人と推定されている)、彼女の残りの家族が死ぬのが待ち遠しいわ。」

 彼女のツィートに対して「彼女のコメントは“言論の自由”ということでは済まされない」、「彼女は悪人だ」、「リベラルのヘイト・スピーチだ」など多数の非難が集中している。

 「職を失くすことになるよ」と批判されたジャラール教授が「年収10万ドル以上得ていて、終身在職権を持つ教授だから、クビにはならないわ」とツィートすると、さらにツイッターは炎上。また、ジャラール教授は、アリゾナ州立大学の自殺防止ホットラインの電話番号を自分の電話番号だと言って載せたため、そのホットラインに電話が殺到するという事態も生じた。

 ジャラール教授は、ついには、ツイッターをプライベート設定に変更し、予定されていた週末のイベントへの出席もキャンセルした。

 大学側は「ジャラール教授は一私人としての個人的見解を書いた。彼女のコメントは明らかに大学の価値観に反するものだ」と言って弁明。しかし、「この大学には子供をもう行かせない」、「彼女を即刻クビにすべきだ」などジャラール教授を雇用している大学を批判するツィートが多数上がり、苦情の電話も殺到している。

 批判を受け、大学側は、ジャラール教授のツィートの徹底調査を開始すると発表。メディアからのインタビューには「終身在職権があるからといってクビにできないわけではない。すべての選択肢が考えられる。彼女のコメントは“言論の自由”と言って済ませることができない、無礼なものだった」と答えている。

 これに対して、FIRE(教育機関における個人の権利を守る協会)は「大学は彼女がしたバーバラ・ブッシュに関するツィートで、彼女を罰することはできない。言論の自由は無礼なスピーチも例外とはせずに保障している」と言って反論している。

 ジャラール教授はアメリカ生まれだが、クウェートとエジプトで育ち、湾岸戦争後にアメリカに移住。本も2冊出版しており、“A Map of Home”という本は7ヶ国語に翻訳され、賞も獲得している。

 ツイッター攻撃を受けた後、彼女はさらにこう言っている。

「影響力のあるアラブ系アメリカ人、イスラム系アメリカ人がオンラインで意見を述べると、人種差別主義者たちがクレージーになるのよ」

 ジャラール教授は今学期は休暇をとっているが、秋には大学に戻る予定になっているという。大学側は彼女にどう対処するのだろうか?