「日プ」ロス状態で『かいけつゾロリ』の新刊がアイドルプロデュースものと聞いて読んだらロスが深まった話

ポプラ社「かいけつゾロリオフィシャルサイト」トップページより

2019年9月から始まった『PRODUCE 101 JAPAN』が12月11日に終わってしまった。

私の1PICKだった本田のアニキ(本田康祐君)が最終回で落ちてしまい、深い悲しみに……。

というか残り30人あたりからもうみんなに感情移入してしまって誰が落ちてもつらかったですね。

デビュー組ももちろんみなさん魅力的で、今後の活動が楽しみです。

なんて思っていたら12/12発売の『かいけつゾロリ』新刊が『スターたんじょう』というアイドルプロデュースものだと知り、これは時事ネタ大好きな原ゆたか先生(そもそも第1作が『ドラクエ』『FF』などが大流行している時期に「ドラゴンたいじ」というファンタジーネタで始まり、その後もモー娘。が流行ればモーモーむすめというアイドルグループを出したりしてきた)があえてこのタイミングに“当ててきた”案件なのでは??? と思い、読んでみることに。

ストーリーは、毎度おなじみ空腹にあえぐイシシとノシシが公園でおなかが空いた気持ちをラップしたところストリートミュージシャンと勘違いされて420円も稼げてしまったことを見たゾロリが「世界的なアイドルプロデューサーになる!」と決意。それが実現できれば念願であるお城を建てられるくらいお金持ちになれるはずだ! というわけです。

それを見た、やはり公園でギターを抱えて歌っていたアイドルを夢見る少女ヒポポがゾロリにグループの一員に入れてほしい! と言ってみんなで妖怪学校の合宿所で訓練、そしてアイドルプロデュース番組に出場……というもの。

プデュでギターといえばシーズン2のキム・ジェファン、日プではPR動画でギターを弾いていた瑠姫くん、それから熊のぬいぐるみといっしょに写真に映っていた與那城くんが思い出されます。

ヒポポが合宿所でトレーナーから厳しく発声の特訓を受ける姿からは菅井先生による愛ある喝が頭をよぎり、イシシとノシシが今まで見たこともない振り付けを考えようと悩む姿からはヒコ、本田くん、佐野くん、田中雄也くんらが練習生ながらコレオグラファー兼ダンストレーナーとして活躍していたことが走馬灯のように甦ります。

まあゾロリの作中オーディションは国民プロデューサーによる一般投票で結果が決めるのではなく審査員がいて決めていくタイプのものなのでプデュとは大きく違うのですが、合格したのに結局グループがデビューしないという『YG宝石箱』みたいなことは起こらないのでそれだけでホッとしますね。

ゾロリのアイデアでイシシとノシシは女装させられ女性アイドルグループとしてオーディションを受けるのですが、女装と言えば日プでもしていたし(安藤誠明くん……ウッ……涙)、

ヒポポは通りすがりのキッズに「ぎゃはは! 口でかすぎ」とか笑われたことがトラウマになってしまったのですが、これはSNSでの書き込みによって多数の練習生のメンタルが傷つき、おそらくそのことが原因で辞退者まで生んでしまったことを思い出さずにはいられません。

また、大方の人の予想通りなのでネタバレではないとも言えないと思うので言ってしまうと案の定イシシとノシシは不合格になるのですが、ラッパー2人が同時に脱落というと井上港人くんと上原潤くんをどうしても想起してしまい……

完全にプデュ脳になっている身にはすべてがそれとダブって見えてむしろロスを深める結果に。

救いは、落ちてもその後活躍する道が『ゾロリ』の中でも描かれていることですね。

日プ脱落組からもシーズン2のサムエルみたいにソロでヒット出す人が出てくるといいなと『かいけつゾロリ スターたんじょう』を読み終わるころにはしみじみ感じていました。

結論から言うと『スターたんじょう』、予想よりはプデュっぽさは感じないつくりでしたが、かつてモーモーむすめを登場させたときとは異なり「アイドルグループにもラッパーは欠かせない」という認識になっており、かつまた今回のヒロインであるヒポポちゃんは自作ドルでもあるという点がBIG BANG以降のK-POP(または日本で言えばAAA以降? ヒポポはかなりソロのシンガーソングライター寄りなので山本彩以降と言うべきでしょうか。プデュで言うと竹内美宥さんですかね)を踏まえたアイドル像にアップデートされているなと感心した次第です。

『コロコロコミック』&『おはスタ』でやっている『Bラッパーズストリート』の「オナラップ」の向こうを張る

というかこっちが元祖と言わんばかりのオナラをするラッパー・イシシ、ノシシはもともとおでんやを襲っていた山賊ですからね。ストリートビジネスをしていた者がラップとダンスでのしあがることを夢見る姿は正しくヒップホップなのではないでしょうか。いや、今回目指したのはアイドルですけど。

ぜひお子さんのクリスマスプレゼントにと思った次第です。

Happy Merry Christmas!