キャタピラで現場を自走! オランダ企業が建設機械タイプの3Dプリンターを開発

開発された3Dコンクリートプリンター(写真:CyBe Construction)

パソコンで作った3Dデータから、フィギュアや模型など作る3Dプリンターの話題は、ひと頃よりも少なくなった感もありますが、実用マシンとしての進化は着実に進んでいます。

ノズルから生コンクリート状の材料を吹き出し、数センチずつ層状に積み上げて実物の建物などを造る「3Dコンクリートプリンター」も、世界各地で開発が進んでいます。

オランダのサイビー・コンストラクション(CyBe Construction)は、このほど画期的な3Dコンクリートプリンターを開発しました。

ナント、パワーショベルのようにキャタピラ(正式にはクローラー)を装備し、工事現場内を移動しながらモノを作る自走式の3Dコンクリートプリンターなのです。

自走式の3Dコンクリートプリンター「CyBe RC 3Dp」
自走式の3Dコンクリートプリンター「CyBe RC 3Dp」

この3Dコンクリートプリンターは「CyBe RC 3Dp」というもので、6軸の動きをする産業用ロボットにクローラー台車を取り付けた形をしています。

ロボットアームの先に取り付けたノズルから、「サイビー・モルタル」と呼ばれる生コンクリート状の材料を毎秒200mmの平均速度で吹き出しながら構造物を造形します。

造形できる範囲は2750mm、高さは4.5mまでです。作業には2人のオペレーターが必要です。

クローラーで現場内を自走できる機動力
クローラーで現場内を自走できる機動力
ロボットアームから材料を吹き出して高速で造形する
ロボットアームから材料を吹き出して高速で造形する

用途としては打ち込み型枠やマンホールの現場施工などが考えられます。従来の工法に比べると、非常にスピーディーでコストも安くできるとのことです。

また、背の高い建物などを造形するため、ジャッキで本体を上昇させる機能も付いています。

ジャッキで本体を上昇させると、背の高い構造物も造形できる
ジャッキで本体を上昇させると、背の高い構造物も造形できる

サイビー・コンストラクションは、この3Dコンクリートプリンターの動画をYouTubeに公開しました。近いうちに、現場で活躍する姿も見られそうですね。