東京23区内は河川敷や公園もアウト!ドローンの飛行禁止場所を無料サイトで調べてみた

身近になってきたドローン。うっかり飛ばすと書類送検されることもあるのでご注意を

相次ぐ改正航空法による書類送検

昨年12月に施行された改正航空法により、市街地などでドローンを無許可で飛ばし、書類送検される人が相次いでいる。

今年1月25日は、高校の卒業アルバム用写真を撮影するため高松市松島町の公園からドローンを離陸させた写真店の男性が航空法違反により書類送検された(産経WESTの記事)。

また、5月19日には祭りが開かれていた岐阜県大垣市墨俣町の墨俣一夜城址公園の上空でドローンを飛ばしたとして、専門学校生が書類送検された(岐阜新聞Webの記事)。

改正航空法では、飛行に許可が必要な空域として(A)空港などの周辺空域、(B)地表や水面から150m以上の空域、(C)人や家屋が密集している人口集中地区の上空が挙げられている。

次に、飛行方法の原則は、日中に飛行させること、目視による常時確認、人や車両などとの距離を30m保つこと、イベント会場上空では飛行させないことなどと定め、これに反する場合は国土交通大臣の承認が必要としている。

飛行禁止場所がわかるウェブサイトがオープン

私が子どものころは、ラジコン機などを飛ばすためのルールはないと言っても過言ではなく、近くの河川敷や空き地があれば無許可で気軽に飛ばしていたものだ。しかし、今、それと同じ感覚でドローンを飛ばそうものなら、すぐに通報され警察官の職務質問に合ったり、検挙されたりすることは必至だ。

では、具体的に今、航空法上でドローンを許可なく飛ばせる場所はどこなのだろうか?ありがたいことに、こうした疑問をビジュアルに解決してくれるウェブサイトが昨日(5月25日)にオープンした。日本初のドローンサービスプラットフォームを銘打った「SoraPass(ソラパス)」というサイトだ。

ドローンの飛行禁止場所がひと目でわかる「SoraPass」サイト
ドローンの飛行禁止場所がひと目でわかる「SoraPass」サイト

一般社団法人日本UAS産業振興協議会、ゼンリン、ブルーイノベーションが開設したもので、航空法のほか国の重要施設や外国公館、原子力発電所などの上空を飛行禁止とした「小型無人機等飛行禁止法」(2016年4月に施行)などに引っかかる場所を地図上で細かく色分けして示してくれるのだ。

SoraPass開設の記者会見で握手する各団体の代表者
SoraPass開設の記者会見で握手する各団体の代表者

このサイトはありがたいことにメールアドレスとパスワードで登録さえすれば無料で使える。いったい、どんな場所だとドローンを飛ばせるのかをこのサイトで調べてみた。

東京23区内は河川敷、公園もアウト

まずは人口が密集するエリアが広く広がる首都圏を見てみよう。人口が密集するエリアに、羽田空港や近隣の空港、ヘリポートの周辺空域が重なり、東京23区内では無許可でドローンを飛ばせる場所は皆無と言ってもよい。多摩川の河川敷も東海道新幹線などか走っているあたりはアウト。少なくともJR南武線の南多摩駅あたりまで行かないと、無許可でドローンは飛ばせないことがわかる。(以下の資料:日本UAS産業振興協議会、ゼンリン、ブルーイノベーション)

赤や緑の部分は飛行禁止。東京23区内には無許可で飛ばせる場所はなさそうだ
赤や緑の部分は飛行禁止。東京23区内には無許可で飛ばせる場所はなさそうだ
多摩川河川敷は南多摩駅あたりまで行かないと飛ばせない
多摩川河川敷は南多摩駅あたりまで行かないと飛ばせない

かつてラジコンを飛ばした武庫川河川敷も

大阪・神戸周辺も一部の埋め立て地や山地を除いて大阪湾に面する都市部はほぼ飛行禁止だ。私が少年時代、エンジン付きのラジコン機をよく飛ばしに行った武庫川河川敷の阪急~山陽新幹線周辺も伊丹空港と密集地のダブルで規制がかかっていた。「今は大人になったからドローンも買える」と、昔の感覚で飛ばしに行ったら、大目玉を食らうことになる。

大阪湾周辺は一部の埋め立て地と山地を除いてはアウト
大阪湾周辺は一部の埋め立て地と山地を除いてはアウト
かつてラジコン機を飛ばした武庫川河川敷も完全にアウトだった
かつてラジコン機を飛ばした武庫川河川敷も完全にアウトだった

また、名古屋市周辺も赤や緑が多いが、市街地から少し離れた日光川や木曽川、揖斐川あたりの河川敷なら無許可で飛ばせる場所が多そうだ。

名古屋周辺は少し市街地を離れると無許可で飛ばせる場所が結構ありそうだ
名古屋周辺は少し市街地を離れると無許可で飛ばせる場所が結構ありそうだ

書類送検された高松、大垣はどうだったのか

1月に高校の校舎撮影のため無許可でドローンを飛ばしたとして写真店の男性が書類送検されたという香川県高松市松島町をSoraPassで見てみると、赤で塗りつぶされた密集地であることがわかった。これは場所的にアウトだったのだ。

高松市松島町(黄色の円内)は住宅などの密集地のためアウト
高松市松島町(黄色の円内)は住宅などの密集地のためアウト

一方、5月に祭り会場でドローンを無許可で飛ばしたとして専門学校生が書類送検された岐阜県大垣市墨俣町の墨俣一夜城址公園は、密集地ではなかったものの、祭りで一時的に大勢の人が集まっていたため、航空法に抵触したことがわかる。

大垣市の墨俣一夜城址公園(黄色の園内)は祭りのためアウト
大垣市の墨俣一夜城址公園(黄色の園内)は祭りのためアウト

上記の報道で書類送検された事案は、いずれもドローンが墜落したことがきっかけとなった。昔、ラジコン機を飛ばしていた感覚で、航空法に引っかかる場所であるにもかかわらず、無許可でドローンを飛ばしている人はきっと多いだろう。

しかし、今後はドローンを飛ばす際、無用なトラブルを避けるためにも、その場所が無許可で飛ばせる場所かどうかくらいはSoraPassで確認しておくことをお勧めしたい。