道路工事はここまで進んだ!吹雪の現場、トレーラー事故をドライブシミュレーターでチェック

工事現場の横をドライブシミュレーターで走り安全性をチェック(資料:岩崎。以下同)

「また、道路工事で渋滞か。迷惑だな」---そんなドライバーの不満は、道路工事を行う側も痛いほど分かっています。そして、歩行者やクルマの安全性確保には何よりも優先して、工事の計画・実施に取り組んでいます。

ドライブシミュレーターを使っての安全対策のチェックもその1つです。上の写真は北海道十勝大橋の補修工事で、現場周辺の道路をドライバーが安全に運転できるかどうかを事前に確かめているところです。

道路工事現場を丸ごとバーチャルリアリティーソフトで3Dモデル化
道路工事現場を丸ごとバーチャルリアリティーソフトで3Dモデル化
夜間の交通規制区間の看板やバリケードが見えやすいか、車線変更しやすいかの検討
夜間の交通規制区間の看板やバリケードが見えやすいか、車線変更しやすいかの検討
吹雪の現場を再現し、ドライバーからどう見えるかをチェック
吹雪の現場を再現し、ドライバーからどう見えるかをチェック
手前の交差点を車線規制した場合、しない場合の渋滞をシミュレーション
手前の交差点を車線規制した場合、しない場合の渋滞をシミュレーション
トレーラーが左折するときに接触しないようにバリケードの微妙な並べ方を調整
トレーラーが左折するときに接触しないようにバリケードの微妙な並べ方を調整

十勝大橋やその手前の交差点付近を「バーチャルリアリティー(仮想現実感)」という技術でパワーショベルやトラックなどの工事用車両から、交通規制用バリケード案内看板、誘導灯を振る警備員、夜間工事用の照明灯までを細部に至るまで忠実に3Dモデル化。

そして時刻を昼や夜に変えたり、天気を雨や吹雪に変えたりしながら、あらゆる状況下での現場を再現しながら、徹底的に安全性をチェックしているのです。

工事のため橋の車線が1車線に減っているため、橋の手前にある交差点も1車線減らしてあります。この対策を採るかどうかで、クルマの流れがどう変わるかや、車両長の長いトレーラーがバリケードに接触しないかどうかといった細かい検討も行っています。

ドライバーからは迷惑と思われがちな道路工事ですが、工事を行う側は歩行者やドライバーの皆さんを現場で「オ・モ・テ・ナ・シ」する気持ちで、安全に対する最大限の心配りをしているのです。

道路工事の現場に出会ったら、どんな安全対策用のグッズが並んでいるのか、一度、見てみてください。ロボットや電光掲示板、そしてヒヨコやカエルなどカワイイ動物をかたどったバリケードなどが発見できるかもしれませんよ。

このバーチャルリアリティーによる工事現場の安全性検討は、建設業界向けソフトを開発しているフォーラムエイトという会社が先日、開催した「3D・VRシミュレーションコンテスト」で、見事、グランプリ賞に輝きました。ドライブシミュレーターによる検討がどれだけリアルなのかを見てみたい方は、こちらのページに動画がありますのでご覧ください。