コロナ禍で「通販ラーメン」の勢いが凄い。ラーメン店のスープや麺をそのまま冷凍し、店頭やECで販売するものだ。

コンビニやスーパーで売っているカップ麺、チルド麺、冷凍ラーメンなども技術革新が目覚ましいが、通販ラーメンはお店の味がそのまま冷凍されているということで、コロナ禍で外食が難しい今、ニーズが高まっている。

お店が独自で通販ラーメンを販売するケースも多いが、各店の通販ラーメンを集めてプラットフォーム化している通販ラーメンサイトも大変人気である。

通販ラーメンサイトは、多くの種類のラーメンから好みのラーメンを“選んで”買えるのが魅力である。いくつかの名店のラーメンを一緒に注文することも可能であり、お店に食べに行くのとはまた違った楽しみがある。

関西の人気店を中心にそろえた通販ラーメンサイト「menjoy」では、“二郎系”だけを集めた「マシマシフェス2021」を開催している。様々な味のラーメンから選べることが魅力の通販ラーメンサイトで、敢えて味を限定するという新しい試みだ。

参加店舗は「ラーメン荘 歴史を刻め」「らーめんstyle JUNK STORY」「ラーメン ブタヒロ」「極濃拉麵 らーめん小僧」「麺や 齋とう」「中華そば 九兵衛」「俺の名はJ」という関西の名店が中心のラインナップ。

気になるのは1位のお店。いったいどこが一番売れているのか？

「1位は『ラーメン荘 歴史を刻め』です。サイト全体を見てもトップの人気を誇っています。

『歴史を刻め』のグループは、関西の二郎インスパイア系のNo.1のトップシェア。普段は大行列でなかなかハードルが高いのと、ボリュームの多さから行きたくても勇気がいるがそれを自宅で手軽に楽しめるなら、というところで人気が出ています」（株式会社クールランド 常務取締役・山田浩平さん）

実際に『歴史を刻め』の通販ラーメンをお取り寄せして食べてみたが、まずその量の多さに驚いた。

麺だけで400g。家にある鍋では1人前を作るので精一杯だ。

一番大きな丼で作っても麺とスープだけで丼はパンパンになる。ここに茹でた野菜とチャーシューをこんもりと盛る。麺が極太なので、作る要領が多少悪くても麺が伸びないのも良い。

そして、その旨さにも驚く。

豚の旨味たっぷりのスープに京都・亀岡の老舗醤油店の特注醤油をぶつけ、パンチのあるスープに仕上げてある。ここにゴワゴワの極太麺が絡みつく。別添のカラメダレをかければ醤油味をまとった背脂が全体を覆いつくす。

これぞ二郎系と唸らされる美味しさだ。

一人で400gは厳しいという人は、二杯に分けて作ってもOKだ。分けても麺は200gと通常のラーメンより多いので、十分満足できる。

通販ラーメンは価格や送料の面で割高感は否めないが、二杯分と考えればかなり割安。まだ二郎系を体験したことがない方にもお勧めしたい。

7軒の二郎系が並んだマシマシフェス。ぜひお好みの一杯を見つけてみてほしい。