フィンランドの「ハッピーアワー」とは?SDGs世界レポ(55)

フィンランドのサーリセルカスーパーマーケット(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

「ハッピーアワー」と聞くと、飲食店で夕方、アルコール飲料を安く提供するサービスを思い浮かべると思う。でも、フィンランドでは、一味違った「ハッピーアワー」があるらしい。それが、スーパーマーケット「S-market」が提供する「ハッピーアワー」だ。

フィンランド国内でおよそ900店舗を展開するスーパーマーケットチェーン、S-marketは、賞味期限の近づいた商品を大幅に値引きしてきた。日中は、期限の近づいた生鮮食品などは30%値引き。それが、午後9時になると60%も値引きになるのだ。これが、毎日行う「ハッピーアワー」。S-marketは、2020年末までに食品廃棄物を15%削減するための対策の一環として実施してきた。これにより、2019年10月時点で、食品ロスは10%も削減された。

2020年11月25日、欧州委員会(EU Commision)の主催により、第2回EU加盟国向け食品廃棄物測定に関するウェビナーが開催された。EU各国の食品ロスのモニタリングに関する具体的な事例に焦点が当てて発表された。会議は英語で開催され、ウェブストリームでも配信された。その中から、2018年から2020年にかけて実施された、フィンランドの国家プロジェクトである食品ロス調査について、これまで報道されているフィンランドの食品ロス関連の事例も交えながら紹介したい。

今回のウェビナーでは、フィンランド自然資源研究所(Natural Resouces Institute Finland:LUKE)のInkeri Riipi(インケリ・リイピ)氏とHanna Hartilainen(ハンナ・ハルティカイネン)氏によって発表された。

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食品ロス対策や省資源化について、日本の報道は「食料が余る前提」の表面的な内容に偏っています。SDGs世界ランキング上位を占める北欧や欧州はどのような取り組みを行っているのか。食品ロス問題を全国的に広め数々の賞を受賞した筆者が、国際組織から入手する情報を含め、日本メディアが報じない「ここでしか知ることのできない食品ロス問題最新動向」を提供します。

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奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。Champions12.3メンバー。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てられる食べものたち』他。食品ロスを全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/第一回食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。

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