全国8都市で約22,000個のアイスクリームを無料配布!5月9日はアイスの日

イタリア・ベネツィアのジェラート(筆者撮影)

5月9日はアイスクリームの日。東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)、日本アイスクリーム協会の前身である東京アイスクリーム協会が、5月9日に記念事業を開催したのがきっかけで制定されたそうだ。

日本アイスクリーム協会は、全国各地の地区アイスクリーム協会と共同で「アイスクリームフェスタ2019」を開催する。2019年は、全国8都市9会場でアイスクリームの無料配布を実施するそうだ。

食品産業新聞は「約22,000個の無料配布」と報じており、全国の配布日程がリスト化されている。各会場の時間帯については日本アイスクリーム協会の公式サイトに掲載されている。

▽東海=5月6日、名古屋市中村区名駅1丁目のナナちゃん人形前、約3000個

▽東北=5月9日、仙台市青葉区一番町のぶらんどーむ一番商店街、約2500個

▽北海道=5月9日、札幌市中央区の地下歩行空間北3条交差点広場、約1500個

▽九州=5月9日、福岡市中央区の三越ライオン広場、約3500個

▽北陸=5月9日、金沢市の・名鉄エムザ前と香林坊大和前、いずれも約1000個

▽近畿=5月11日、吹田市のららぽーとエキスポシティ、約3000個

▽関東=5月11日、東京都世田谷区の二子玉川ライズガレリア、約4000個

▽中国=5月18日、広島市中区の紙屋町シャレオ地下中央広場、約2500個

出典:2019年4月23日付 食品産業新聞

5月9日は北海道・東北・北陸・九州の4会場で無料配布する。

また、無料配布のほかにも、ツイッターを通しての抽選のプレゼントもある。

アイスに賞味期限表示はない でも一定期間が過ぎると処分する

アイスクリームには、賞味期限がない。

アイスクリーム類の場合、賞味期限はございません。アイスクリーム類は、-18度以下での冷凍保存の状態においては微生物は増殖しないこともあり、品質劣化が極めて小さく、安定している食品ということで賞味期限の設定がされておりません。

出典:株式会社ロッテ 公式サイト

ただ、アイスクリームの会社が決めている一定期間が過ぎても在庫が残っている場合、処分することがある。

冷凍庫での保管コストは常温より高い

なぜなら、冷凍庫で保管するための費用は、常温よりも高いからだ。

新製品を出したものの、思ったように売れない場合もある。

だから、賞味期限表示がないからといって、製造会社では、永遠に保管しているわけではない。

森永製菓は日本気象協会とのタッグで作りたてを売る取り組み

日本気象協会は、食品企業に気象データを提供することで、需要と供給のズレをできる限り小さくする取り組みを続けている。

森永製菓のチョコモナカジャンボは、1972年発売以来人気のロングセラー商品。年間1億5,000万個も売れるそうだ。

森永製菓は、日本気象協会との連携で、できるだけ作りたてを消費者に提供する取り組みを続けている。アイスモナカは、作りたてはパリッとした食感が楽しめるが、日が経つとフニャッとしてしまうので、できるだけ、需要に合わせた数を提供する必要があるからだ。アイスクリームの売り上げは、天気や気候に大きく影響を受ける。

この取り組みは、2017年9月5日放映のテレビ東京系「ガイアの夜明け」でも紹介された。

ハーゲンダッツは児童養護施設の子どもたちにアイスをプレゼント

ハーゲンダッツ ジャパン株式会社は、フードバンクのセカンドハーベスト・ジャパンを通して、長らく、児童養護施設の子どもたちへアイスをプレゼントしている。

児童養護施設では、一日三食が提供される。筆者がセカンドハーベスト・ジャパンの広報を務めていた時の調査によれば、児童養護施設の職員が要望する食品は、食事のための食材より、子どもたちが喜ぶお菓子や飲料の場合が多い。

かつて、ハーゲンダッツの職員は、クリスマスの時期、サンタクロースに扮して、児童養護施設の子どもたちにアイスをプレゼントしていた。

社員の方によれば、最近では、冬ではなく、アイスの需要時期である夏にプレゼントしているそうだ。

過剰在庫の食品ロスを活用し、日頃アイスを食べない子どもたちへプレゼントしては?

毎年、5月9日のアイスの日には、日本アイスクリーム協会が無料配布やイベントなどで消費拡大をはかってきている。

おそらく、無料配布では、各社が設定している保存期限が接近してきたため処分する運命となるもの(食品ロス)を活用しているのではないか(そう願う)。

ささやかな提案だが、対象者を絞らずに配布するのもいいが、ハーゲンダッツが毎年行っているように、普段、アイスクリームを食べる機会のない子どもたちに無料配布してはどうだろう。

そうすれば、食品ロスの削減と有効活用にもなるし、社会貢献活動として、企業の取り組みとしても広く多くの人に知らせることができる。

日本の食品関連企業は、いつも、万が一のリスクを考慮して、余剰在庫を活用することなく、廃棄してしまう。企業を経営し続ける上で、そのリスク回避の気持ちもわかるが、アイスクリームは賞味期限表示がないのだから、表示がある商品に比べて、より有効活用しやすいはずだ。

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン(株)青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。311食料支援で食料廃棄に憤りを覚え、誕生日を冠した(株)office3.11設立。日本初のフードバンクの広報を委託され、PRアワードグランプリソーシャルコミュニケーション部門最優秀賞へと導いた。『食品ロスをなくしたら1か月5,000円の得』『賞味期限のウソ』。食品ロス問題を全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして2018年、第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門受賞。Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018受賞

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気候変動が深刻化し、SDGs(持続可能な開発目標)が注目されていますが、対応に悩む企業も多いです。著者は企業広報に14年半、NPO広報に3年従事の後、執筆や講演を通して食品ロス問題を全国に広め、数々の賞を受賞しました。SDGsが掲げる17目標のうち、貧困や飢餓、水・衛生、生産・消費など、多くの課題に関わる食品ロスの視点から、国内外の事例を紹介し、コスト削減や働き方改革も見据え、何から取り組むべきか考えます。

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