全国47都道府県中、最も肥満度(BMI)が高いのはどこ?

(GYRO PHOTOGRAPHY/アフロ)

予防医学をテーマとしているアンファー株式会社は、全国20~60代の男女(47都道府県、各100名ずつ、男女比5:5)を対象に、BMI(肥満指数・体格指数)を調査し、2018年11月に「肥満要注意都道府県ランキング」を発表した。

BMI(Body Mass Index:ボディマスインデックス:ビーエムアイ)とは、体重(kg)を、身長(m)の二乗で割った値だ。

どこからどこまでを肥満とするかは、国によって異なる。

日本では、18.5未満を「やせ」とし、18.5から24.9を「普通」としている。疫学調査では「BMI22が最も死亡率が少ない」という結果も出ており、論文が発表されている。

WHO(世界保健機関)のBMIの基準(アンファー株式会社公式サイトより)
WHO(世界保健機関)のBMIの基準(アンファー株式会社公式サイトより)

はたして、どの都道府県が最も肥満度(BMI)が高いのだろう?

1位岩手、2位福島、3位山形・・・・

アンファー株式会社が2018年11月に発表した調査結果によれば、1位が岩手県、2位が福島県、3位が山形県という結果が出ている。全て東北だ。

肥満の要因は食生活だけではない。運動量も含めた生活習慣や、遺伝など、様々な要因があるので、一つだけに特定することはできない。かつて肥満専門医と肥満親子を対象に6ヶ月間の臨床試験を実施した経験からも、それは理解している。

だが、今回は日本一ラーメンを食べる市は?20年近く環境問題に取組み月3~5万の経費節減と離職率減に繋げた天下一品という記事で取り上げたラーメンに、あえて注目してみる。

アンファー株式会社の結果は、外食での中華麺の消費金額が高い都市の上位5位と重なる。

筆者は、ラーメンの中では、豚骨ラーメンの粉落とし(かたゆでの最上級)が好きだ。中学1年から高校1年までの4年間、亡父のふるさとである福岡県久留米市でよく食べていた。

ラーメンのスープや具材は、ラーメン全体のエネルギーや脂質の摂取量を高めている。

厚生労働省が毎年実施している「国民健康・栄養調査」ではどうか?

アンファー株式会社の調査は、47都道府県、それぞれ100名ずつ確保しているので、n数(サンプル数)は4,700。男女比も均等にしている。

では、国(厚生労働省)が毎年実施している、国民健康・栄養調査の結果はどうだろうか。平成28年度は調査実施世帯数が10,745

国民健康・栄養調査は、2年前のデータが集計され、「最新」として発表される。

したがって、平成31年の場合、平成29年が最新の調査結果となる。

BMIの都道府県別に関しては、その1年前の平成28年に詳しい結果が掲載されている。

男女で違いがあるが、先ほどのアンファー(株)の調査結果でも上位にあった、岩手県や福島県、山形県が、男女のどちらかにいる。福島県は、女性1位、男性2位だ。

ニッセイ基礎研究所の分析でも、BMIは、都市部で低く、地方で高い傾向があると述べている。

厚生労働省 平成28年度 国民健康・栄養調査のBMIの結果(男女別、都道府県別)(厚生労働省HP)
厚生労働省 平成28年度 国民健康・栄養調査のBMIの結果(男女別、都道府県別)(厚生労働省HP)

ラーメン屋さんはスープを少なめに盛り、注文した人は残した方がいいかも・・・

アンファー(株)と厚生労働省の双方の結果から浮かび上がってくる食べ物の一つは、ラーメンだ。

ラーメンを分解して考えると、麺とスープとで、エネルギーや脂質に差がある。

スープや具材は、エネルギーや脂質の量を上昇させるのに貢献している。ラード(豚の脂)を使っているかどうか、などにもよるが、たとえば500kcalのラーメンだと、5分の2(200kcal)くらいはスープの場合もある。脂質由来のエネルギーに加えて、塩分量も多い。塩分の過剰摂取は肥満につながる。

健康的な食生活をしたいと思えば、スープは飲み干さない方がいいだろう。

ラーメン屋さん側にとっても、スープの排水は、処理費用や手間や労働量を増やす。

食品ロス量も増やす。

スープは少なめに盛ってあげて、もっと欲しいというお客さんには、熱々のスープを追加してあげるのはどうだろう?

また、われわれがラーメン屋に入ったとき、「スープは少なめに」とお願いしてはどうだろうか。もし、器になみなみとスープが注がれて出てきたら、健康維持のためには、ちょっと飲むのにとどめておいて、全部を飲み干さない方がお勧めだ。もちろん、個人の自由だが・・・。

醤油ラーメン(筆者撮影)
醤油ラーメン(筆者撮影)

参考記事:

平成最後の冬は“脱メタボ” 肥満要注意 都道府県ランキングを発表!! 体重と身長の関係からヒトの肥満度がわかる(アンファー株式会社)

日本一ラーメンを食べる市は?20年近く環境問題に取組み月3~5万の経費節減と離職率減に繋げた天下一品

肥満傾向の都道府県差~成人は最大で5kg程度の差(ニッセイ基礎研究所)

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン(株)青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。311食料支援で食料廃棄に憤りを覚え、誕生日を冠した(株)office3.11設立。日本初のフードバンクの広報を委託され、PRアワードグランプリソーシャルコミュニケーション部門最優秀賞へと導いた。『食品ロスをなくしたら1か月5,000円の得』『賞味期限のウソ』。食品ロス問題を全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして2018年、第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門受賞。Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018受賞

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気候変動が深刻化し、SDGs(持続可能な開発目標)が注目されていますが、対応に悩む企業も多いです。著者は企業広報に14年半、NPO広報に3年従事の後、執筆や講演を通して食品ロス問題を全国に広め、数々の賞を受賞しました。SDGsが掲げる17目標のうち、貧困や飢餓、水・衛生、生産・消費など、多くの課題に関わる食品ロスの視点から、国内外の事例を紹介し、コスト削減や働き方改革も見据え、何から取り組むべきか考えます。

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