生ごみのにおいを消す方法 自分の体重分ごみが減った!子どもの夏休みの自由研究や食品ロス削減対策にも

家庭の生ごみの事例(筆者撮影)

夏の時期は、生ごみのにおいが気になる季節だ。特に2018年は猛暑で、その暑さも半端ない。毎日、台所で発生する生ごみのにおいを少しでも軽減するには、いくつかの方法がある。ここでは、家庭用の乾燥機を使って消す方法を紹介したい。

筆者が使っている家庭用生ごみ乾燥機は、香川県の会社、島産業が作っているパリパリキューブ。2017年7月から、埼玉県川口市の廃棄物の対策委員に任命されたことと、同じ時期に川口市のクリーン推進員800名への講演を依頼されたのがきっかけだ。お話しするからには、自分で実践しないと説得力がないので、2017年6月に、インターネットを通して購入した。

家庭用生ごみ乾燥機「パリパリキューブ」(筆者撮影)
家庭用生ごみ乾燥機「パリパリキューブ」(筆者撮影)

使い方はいたって簡単。流しに溜まった生ごみを、乾燥機にセットし、スイッチを押すだけ。生ごみのにおいは、水分を多く含むことが一因なので、水分を飛ばすと、においは気にならなくなる。

2017年6月16日から2018年7月23日までの211回、乾燥する前と後の重量をそれぞれ測定した。乾燥前の合計重量は108kg、乾燥後は50kg。減少したのが58kg。筆者の体重がほぼ53kgなので、自分の体重以上も生ごみを減らしたことになる。

下に示したのが、乾燥機の取り組みを始めて3ヶ月の時点の、乾燥前後の平均値の棒グラフである。

家庭用乾燥機を使い始めて3ヶ月時点の、乾燥前と後の平均重量比較(筆者作成)
家庭用乾燥機を使い始めて3ヶ月時点の、乾燥前と後の平均重量比較(筆者作成)

生ごみを半分以下の重量に減らすことができ、におい対策になることで、やりがいを感じた。

食品ロス削減の取り組みを通して知り合いになった、埼玉県春日部市のお茶屋さん、おづつみ園でも、毎日発生する茶殻を、コンポストにしていた。筆者と出会ったことがきっかけと聞いて嬉しかった。

埼玉県春日部市、おづつみ園の茶殻を使ったコンポスト(筆者撮影)
埼玉県春日部市、おづつみ園の茶殻を使ったコンポスト(筆者撮影)

この家庭用の生ごみ乾燥機は、多くの自治体(市区町村)で、半額補助などの助成金を出している。筆者も、埼玉県川口市の助成金を使って、半額で購入することができた。

家庭用の乾燥機を使うことで、におい対策にもなるし、ごみが減ることで、日頃、住まいの自治体に納めている税金の使い道が、ごみ以外のところに回る可能性が出てくる。

もちろん、これは住んでいる都道府県や住宅形態によって、いかようにでもできる。筆者はマンションに住んでいるので、このような乾燥機を使っているが、乾燥機を使わずとも、土に返すことのできるコンポストでもいい。環境的に、周りへのにおいなどの影響を気にしないでいいところにお住まいであれば、太陽熱で乾かすこともできるだろう。畑に設置したコンポストを使うこともできるかもしれない。

このように、定期的に生ごみの重量を計測し、乾燥させることで、家庭から発生する食品に意識が向き、減らすように心がけるようになる。これは、兵庫県神戸市での食品ロス実態調査でも出ていた通りだ。対象となった家庭では、週を経るごとに、だんだん食品ロスの量が減っていったという。それだけ意識にのぼるからだろう。

京都市の家庭ごみの組成調査結果を見ても、食べ残しの占める割合が38%と、4割近くになっている。生ごみを減らすことは、食品ロスを減らすことでもある。

京都市の生ごみ組成調査(京都市HPより)
京都市の生ごみ組成調査(京都市HPより)

全国の多くの学校で夏休みに入り、自由研究や課題に取り組む子どもたちも多いと思う。この機会に、家の中に居ながらにしてできる自由研究、一つの案として考えてみて欲しい。

参考記事:

生ごみ乾燥機を105回使った結果・・・全国ごみ排出量ランキングから自治体のごみ削減対策について考える

なぜ食品ごみは減らないのか ~環境衛生週間に廃棄カツ横流し事件を振り返る~