最近、子どもと膝を付き合わせて将来のことについて語り合いましたか?

 学習塾に習い事、クラブ活動、宿題など忙しい日々を送っていて、それどころじゃなかったのかもしれませんね 。

 小さな時には簡単に聞けたことが、子どもの年齢が高くなるに連れて聞きにくくなります。将来の進学や進路は家族のバックアップなくして実現することは難しいはずなのに両者とも腫れ物に触るが如く、聞かざる、言わざるが暗黙のルールになってしまっています。本心を初めて聞くのが、高校三年生の三者面談というケースも少なくないようです。

 親は突然のカミングアウトに驚愕し、援助をしてあげたくてもできないもどかしさと後悔に苛まれ、子どもも親の援助を期待していたにもかかわらず、それが叶わずに夢を諦めなくてはいけないことも考えられます。

 例えば、親は高校を卒業して社会人になると思っていたのに、子どもが、私学の理系にいきたいと急に打ち明けられても十分なサポートができるとは思えません。極端な例ではありますが、小さな頃から気付いていたなら親としてやれることはあったでしょうし、子どもは親とともに夢の実現に向けてのスケジュールを早くから作っていけただろうと思います。

夢の実現を目指して

 親子でありながら意思疎通がなかったゆえに夢の実現を諦めなくてはいけなくなります。

子どもの進学や進路には大なり小なり「学力と財力」が必要です。しかし、このバランスを保つことは容易なことではありません。勉強ができてもお金がないとダメだし、お金があっても勉強ができないと達成できません。スポーツなら体力も必要になってきます。

まずは、子どもが自分の夢を実現させるために学力や体力などをしっかりつけること、親は夢を実現するためにできる限りのお金を準備することなのです。

 親子が夢を実現させるためには小さい頃から長い時間をかけて互いの想いを共有して取り組んでいくことが必須なのです。

さて、理想は理想として現実は、親は子どもの未来をサポートするためにできるだけ貯蓄をしなければならないと頑張ってはいます。

 しかし、自分の子どもの頃とは大きく社会が変わっていることをわかっておくことが大切です。

 10年で倍になるような高い金利の金融商品で貯蓄していた時代に比べ、いっこうに上がらない0に近い金利、思うようにベースアップしない給料に加え、物価は低いのに教育費は右肩上がり、貯蓄をしようにも元手となる資金もおぼつかないかぎりです。

 無理をして子どものために貯蓄をすべて使ってしまったら老後が心配です。

 もし、老後の資金が足らなくなったら、子どもに迷惑をかけることになります。これでは本末転倒です。

子離れが自立を促す

 では、どのような方法をとるのがいいでしょうか?

 「自分のことは自分でやる」という「親離れ子離れ」を意識した生活設計の方法に変化させていくことが大切です。

 親が教育費のために身を削って爪に火を灯すように貯めなくても、子どもが誕生してから頂いたお祝いやお年玉、こづかいの一部を貯蓄に回し、自らがアルバイトや奨学金、教育ローンなどを活用して、大学資金などを準備することができれば、親には負担をかけることはあまりありません。

 よって、子どもにお金をかけすぎることがなく、老後の資金に回せるので子どもを頼らない第二の人生を送ることが出来そうです。

 親が子離れすることで自立した関係を確立することを目指しましょう。

 このような関係を作るためには、子どもが物心のついた頃からお金について知識と知恵を習得できるように親子で勉強することが必要です。

 そもそも親自身もお金のことを学んだことがないので、子どもと一緒に学ぶくらいの謙虚さがこれからの時代には必要なのです。

 まずは、お金の基本「遣う」「稼ぐ」「借りる」「貯める」「投資する」「寄付する」について話し合ってみてはいかがですか?

お金は幸せになるための道具。使い方を間違えれば不幸に。

いかに賢く使うことができるかを普段の買い物から親子で確認し合い、「ニーズとウォンツ」、「欲しいもモノと必要なモノ」の違いを見極める目を養っていきましょう。

 購入する商品やサービスが本当に必要で一つ一つこだわりを持って選択し、最後まで大切に使い切ることができたかを検証するような親子関係が常態化していけば、お金の基本「遣う」「稼ぐ」「借りる」「貯める」「投資する」「寄付する」についても気軽に話し合える親子関係になれます。

 長い人生の中でお金に関わる様々な問題や悩みを子ども一人で解決していくことは至難の技です。

こんな時こそ、子どもの声に耳を傾け、寄り添い、時には厳しく接することで解決への糸口を親子の間で見付けていけるでしょう。