【現地映像】ミャンマーでクーデター 武装した軍兵士が大臣拘束で自宅に押し入り その瞬間を家族が撮影

ミャンマー国軍は1日、アウン・サン・スーチー国家顧問や、ウィン・ミン大統領、与党・国民民主連盟(NLD)の幹部ら20名以上を拘束し、クーデターを実行しました。

ミャンマー国軍総司令官は同日、非常事態を宣言。与党が大勝した2020年11月の総選挙結果は無効だと主張した後、政権が国軍トップのミン・アウン・フライン最高司令官に「移譲された」と発表しました。

拘束された人達の中には、政治家だけではなく、文化・知識人も含まれているとの情報もあり、民主化を進めてきたミャンマーの変質に欧米各国からも批難の声が上がっています。

映像は、ミャンマーの東部シャン州。少数民族を担当する大臣宅に武装した兵士が土足で押し入り、家族が見守る中、大臣を拘束しようと部屋の中を見回る様子です。大臣を支持する日本で暮らすミャンマー人のもとに送られてきました。

クーデターから間も無く1日が経過。現地からの情報によると、軍部は現職の28名の大臣を追放し、新たな28名の大臣を任命。シャン州では内戦に発展しているという情報もあります。

音声SNS「Clubhouse」では、現地でビジネスを行う日本人などがクーデター発生直後から発信を始め、リスナーからの質問を受け付けながら、刻々と変化する現地の様子を他のSNSも駆使しながら伝え続けています。

現地からの情報によると、首都では午前9時ごろから携帯電話が繋がらなくなり、午後になって一部のキャリアが復旧。テレビは軍による放送だけに統制され、軍人がカラオケをする様子などが放送されているといいます。

街の一部ではNLDを支持する市民による小規模なデモがあったといいますが、大きな混乱には至っていないとのことです。地元のミャンマー人たちからは今回のクーデターについて「武力による強奪であり、彼らは権力が欲しいだけだ」と批判の声が複数から聞かれたともいいます。

8bitNewsでは、昨年、選挙に向け丁寧に準備を重ね、民主化の階段を登ることに期待を膨らませる在日ミャンマー人の親子を取材した高橋純司さんのルポが投稿されています。合わせて記事をご覧ください。

https://8bitnews.org/?p=12893

近年、中国との緊密な関係を築いてきたミャンマー。クーデターを批判せざるを得ない欧米に対し、中国政府は早速「ミャンマーは友好国」だと発表し、静観する構えを見せています。混乱が長引くことでより中国政府の影響力が増す可能性は高く、現地の日本人経営者や投資家たちの間からは警戒する声も聞かれました。日本政府の対応へも注目が集まっています。