#参院選2019 「選挙特番は開票日の前にして欲しい」声受け、識者たちが特番で全政党の公約を徹底解説

左から選挙プランナー松田馨さん、社会学者西田亮介さん、堀潤(撮影:西井あずさ)

選挙関連の取材や発信をしていると「なぜ各政党や候補者について議論するテレビ番組を選挙期間中にやってくれないのか?」「特番は開票日の前にやって欲しい。投票期間中だからこそ意味があるのに」という要望を受けることが少なくありません。

主要な政党であるとメディア側が判断した場合は討論番組に党首が参加できたり、選挙戦のルポが取り上げられることもありますが、政党要件を満たしていない新しいグループに関しては、なかなかテレビ画面に登場する機会が得られないのも実情です。

テレビは放送法や公職選挙法で公正で正確な放送を求められているので選挙報道に関してはかなりの安全運転です。限られた放送の枠内では全ての政党や候補者を根掘り葉掘り伝えることはできません。個人的には、編成を選挙対応にして朝から夜までたっぷり時間を用意して、全員呼んでの候補者討論会などを放送し続けたりすれば良いのに、特に公共放送が、などと思いますが現実的には厳しいのが実情です。

そこで、わたしは今週月曜日から金曜日までの平日の夜に毎晩、選挙に関する特別番組をtwitterを使って配信することにしました。

月曜日は、「#子育て政策聞いてみた」と言うコンセプトで各党、ほぼ全ての候補者に子育て政策を細かく尋ねるアンケートを送付したパパママ達のグループ「みらい子育て全国ネットワーク」の皆さんとのコラボ。誰が答えて、誰が答えなかったのかなどを明らかにしながら政策の課題についてお伝えしました。

火曜日と水曜日は「若い世代はそもそも政治や選挙に関心あるのか?」をテーマに掲げ東京・恵比寿や新宿でリアルタイム街頭インタビュー。木曜日は「働く世代は誰に投票するのか?」と題して東京・新橋の駅までインタビューを繰り返しました。インタビューから見えてきたのは、6割から5割の「選挙に行かない人たち」の本音。強い不満が実生活でなかったり、政治の情報との接続機会がそもそもなかったり、住民票を移していないので実家に帰って投票するのが億劫になったりと、じっくり対話をする中で聞こえてくる本音が決して一部の声ではないことを、視聴者の皆さんと共有しました。

そして、最終日の金曜日は「選挙解説特番は開票日の前にやって欲しい!」という声に応えるべく「全ての政党マニフェストと2013年自民党政権公約の採点」をテーマに掲げました。選挙プランナー松田馨さん、社会学者西田亮介さん、恵比寿新聞の高橋ケンジ編集長をスタジオに招いて、政治情報を専門に扱うウェブメディア「選挙ドットコム」とのコラボで2時間を超える特別番組を配信しました。

「かつてとは違い、選挙公約はインターネットの普及とともにさかのぼっての検証が可能になり、政党も言いっ放しにできなくなった」と松田さんは指摘します。西田さんは「内容に賛同するかどうかは別にして、政党の特色がしっかり打ち出され具体的に書き込まれた公約集は評価できる」とし、独自の視点で与野党の公約の中身を分析してくれました。

この記事を読んでくださっている皆さんの中には、まだ投票先が決まっていない方もいるかもしれません。「なんとなく選ぶ選挙」から「実現したいから選ぶ選挙」になればと強く思います。投票前にぜひ松田さんや西田さんの解説を聞いてみてください。ネットでの番組でしたが、時間をかけ良い点、課題点を洗い出しながらじっくり議論することで、結果的にフラットな内容になっています。

番組では、東京選挙区候補者解説、2013年参院選の自民党政権公約集の振り返りと採点などもお伝えしました。

いつかはテレビで、そんな想いを抱いていますが出来るところから始めています。ぜひご覧ください。